2026-04-01から1ヶ月間の記事一覧
哲学史の記念碑的名著『論理哲学論考』に、「世界がどのように存在するかが神秘なのではない。世界が存在するという、そのことが神秘なのである」と記したウィトゲンシュタインは、「神秘主義者」だったのか? —これは長く議論されてきたテーマですが、結論か…
AIと会話を続けていると、まるで一人の人間とやり取りしているかのように錯覚することがあるかもしれません。でも、その錯覚に嵌って抜けられなくなる前に、事実はどうなのか,良く考えてみる必要があるのではないでしょうか。現代哲学を切り拓き、AIの言語…
何でもAIが答えてくれる時代。だから。もはや「神秘」は存在しない? そんな疑問を、現代哲学を切り拓いた、ウィトゲンシュタイン初期哲学の核心を凝縮した次の言葉から考察します。 「世界がどのように存在するかが神秘なのではない。世界が存在するという、…
「戦前」の日本に関しては、賛否両論あると思いますが、重要なのは、GHQによって私たち日本人が、自らの歴史と伝統について、自ら学び、考え、価値判断を下す意欲と機会が剝奪されてしまったことではないかと思います。今回は復刻されたGHQ焚書の中の一冊を…
マッカーサーが読んで感動し、天皇制廃止の考えを改めて、昭和天皇との会見を決めた本、と言われている、小泉八雲著「神国日本」。その一方で、戦前の国家主義に濫用され、第二次世界大戦に突き進む後押しをした本としても知られています。現在、日本はアメ…
トルストイは、教会的・教条的キリスト教を否定し、イエスの言葉を倫理的・内面的真理として新しく読み直す姿勢を示しました。その著書『要約福音書』の冒頭に次の記述があります。 「真の生命は時間の外にあり、それは現在の中にのみある」 これは、これま…
鈴木大拙が、海外で外国人向けに「禅」について書いたものを彼自身が和訳した『禅学入門』の中に、これまで紹介してきたエックハルト・トールの『Stillness Speaks』と非常に通じる箇所を発見しました。「思考は便利だが、真理そのものではない」という共通…
「世界で最も精神的に影響力のある人物」エックハルト・トールは、その教えが普遍的かつシンプルで、それまでの「スピリチュアル」にありがちだった、難しさ、自分にはできそうもないという距離感がなく、誰にでも受け入れられ、実践できる内容になっていま…
前回の投稿では、エックハルト・トールの「The thinker is not who you are」という言葉を紹介しました。これで私が思い出すのは「I think, therefore I am(我思う、ゆえに我在り)」というデカルトの言葉です。この言葉から始まった近代合理主義は科学を生み…