映画「ハドソン川の奇跡(Sully)」より
「君の名は。」「シン・ゴジラ」「怒り」「リップヴァンウィンクルの花嫁」
「永い言い訳」など、日本映画に傑作が集中した2016年。それでも、映画館に
足を運んでしまう外国映画の監督として、クリント・イーストウッドの存在は、
あまりにも大きいと思います。今年86歳になる、この「アメリカの良心」が
この世を去ってしまったら、と考えただけでもゾッとするのですが、あと何本
その監督作が観られるのかという意味でも、貴重な本作品の中の忘れがたい
フレーズが、これです。
If you’re looking for human error, make it human.
ヒューマンエラーを見つけたいのなら、
そのやり方もヒューマン(人間らしさ)を忘れないでくれ。
この映画を、良くある「実話をもとにした感動作」から一線を画したものに
しているのは、本当の危機的状況に陥った時、テクノロジーを信じるのか?
人間を信じるのか? という根源的な問いかけを示しているからだと思います。
Make it human.
人間らしく行こうよ。
つねに肝に銘じたい、名セリフではないでしょうか。