いま、ここにあることを大切にするブッダの教えに由来する、マインドフルネス。
その普及に多大な貢献を果たしている禅僧ティク・ナット・ハンによる聖書の解釈は、
キリスト教徒が大半である欧米人の反響を呼び、ベスト・セラーを生みました。
たとえば、福音書の著者のひとりであるマタイによる、神の国をひと粒の辛子種に
たとえ、その種を日々の暮らしという柔らかな土壌に蒔いて、よく育てる方法を知って
いたら、その種はすくすくと伸びて、やがて鳥たちが憩いにくる大木になるという話
から、「その意味は、神の国は私たちの内にあるということだ」と読み解きます。
彼は続けます。
We do not have to die to arrive at the gates of Heaven. In fact, we have to be truly alive.
The practice is to touch life deeply so that the Kingdom of God becomes a reality. This is
not a matter of devotion. It is a matter of practice. The Kingdom of God is available
here and now.
天国の門に入るのに死ぬ必要はありません。それどころか、真に生きることこそ
必要なのです。いまここで深く生きる練習をすれば、神の国は現実のものとなります。
神への信仰があれば、天国に生まれ変わることができるということではなく、
いまここを深く生きる実践が大切なのです。神の国はいま、ここで可能なのです。
Many passages in the Gospels support this view. We read in the Lord’s Prayer that
we do not go to the Kingdom of God, but the Kingdom of God comes to us;
“Thy Kingdom come…” Jesus said, “I am the door.” He describes Himself as
the door of salvation and everlasting life, the door to the Kingdom of God.
Because God the Son is made of the energy of the Holy Spirit, He is the door for us
to enter the Kingdom of God.
福音書のなかの多くの記述はこの考えを支持しています。主の祈りのなかにも、
神の国へこちらから行くのではなく、神の国が私たちのもとに来ると述べられて
います。「御国を来らせたまえ」と。そして、また「私がその入り口である」と
言われました。イエスは自分が救済へと開く扉であり、永遠のいのちへの入り口だと
述べているのです。子なる神はホーリー・スピリットというエネルギーでできて
いるので、私たちを神の国へと導くことができるのです。
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