アメリカで出版されるや、75万部を売り上げてベストセラーのリストにのぼりつめ、
その後20か国以上の言葉に翻訳されて、今でも世界中の人々の「生き方」を変え続けて
いる、ジョン・カバットジンの著作。同著者の「マインドフルネストスレス低減法」と
ともに、世界的大流行に大きく貢献した名著の内容を、バイリンガルでご紹介します。
まずは、著者のマインドフルネスに対する基本的な考え方から。
I like to think of mindfulness simply as the art of conscious living. You don’t have to be
a Buddhist or a yogi to practice it. In fact, if you know anything about Buddhism, you will
know that the most important point is to be yourself and not to try to become anything
that you are not already.
私は、マインドフルネスとは単に、意識的に生活する術であるととらえています。
実践するために、仏教徒であったり、ヨガ行者であったりする必要はありません。
実のところ、もしあなたが仏教について何かしら知っているのであれば、もっとも
重要なボイントは、自分自身でいることであり、今のあなた以上の何者かになろうと
努力しないことである、ということがわかるでしょう。
Buddhism is fundamentally about being in touch with your own deeper nature and letting
it flow out of you unimpeded. It has to do with waking up and seeing things as they are.
In fact, the word “Buddha” simply means one who has awakened to his or her own true
nature.
仏教徒は根本的に、自分の中にあるもっとも深淵な本質と触れ合い、それが自分の中
からスムーズに外へと流れ出るようにさせることです。覚醒し、物事をそのままの状態
で見ることです。実は「仏陀」という言葉は単に、自分の本質に目覚めた者、という
意味なのです。
So, mindfulness will not conflict with any beliefs or traditional――religious or for that
matter scientific――nor is it trying to sell you anything, especially not a new belief
system or ideology. It is simply a practical way to be more in touch with the fullness of
your being through a systematic process of self-observation, self-inquiry, and mindful
action. There is nothing cold, analytical, or unfeeling about it. The overall tenor of
mindfulness practice is gentle, appreciative, and nurturing. Another way to think of it
would be “heartfulness”.
つまり、マインドフルネスはいかなる信念や伝統――宗教や、ついでにいえば科学で
さえも――と対立するものではなく、あなたに対して何か、特に新しい信念体系や
イデオロギーを売りつけようとするものでもありません。これは単に、自己観察、
自己への問いかけ、マインドフルな行動という体系的なプロセスを通じて、自分の
存在の豊かさとより深く触れ合う実用的な方法です。そこには、冷酷で、分析的で、
無感情なものは何ひとつありません。マインドフルネスの実践における全体的な主旨
は、穏やかで、感謝や温かさにあふれたものです。他の言葉で表現するなら、
「心がこもっている」ということです。
いかがでしたか?このブログでは、今までマインドフルネスについて多くの記事を紹介
してきましたが、ティク・ナット・ハンなど「仏教」からのアプローチがほとんど
だったと思います。今回からは、それとは別の角度の切り口で書かれた著作に
なります。そもそも、仏教に対する私の姿勢は、実は、揺れていて、信じたい、
帰依したいという気持ちと、全面的に信じるのではなく、その実用的な部分、自分の
人生をより良い方向に導いてくれるノウハウだけを「ちゃっかり」取り入れたいという
気持ちが相半ばしているのです。恥ずかしながら、そんな心理状態で書いた詩が
ありますので、宜しかったらご一読ください。
You’re the one who can make it.
ちょっと冷たい言い方かも It may be a little bit indifferent saying,
知れませんが But it is sure that you are the only person
あなたを幸せにできるのは Who can make you happy.
あなたしかいません
Not your father,
お父さんでも Not your mother,
お母さんでもなく Not your big brother,
お兄さんでも Not your big sister,
お姉さんでもなく Not your younger brother and sister,
弟や妹でもない Not your lover and spouse,
恋人や夫や妻や Not your child,
そして我が子でもなく Not your boss and staff, of course,
もちろん上司でも部下でもない And for some people
そして人によっては Not God and Buddha but you are
神様でも仏様でもなく The only being that makes you happy.
自分を幸せにできるのは
自分しかいない Just from when you realize
And determine to accept this,
そう覚悟を決めた時から You can step forward
あなたは確実に To happiness for sure.
幸せに向かって
一歩踏み出している
と思うのです
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