私たちが手でつくるさまざまなポーズは、身体の中を流れるエネルギーと密接な
関係を持っており、何千年もの間にわたり、ヨガ哲学や瞑想の伝統において描き
出され、理解され、活用されてきたと言います。たとえば、怒りと拳の関係。
マインドフルネス普及の功労者ジョン・カバットジンが、死ぬ間際のガンジーの
例を引きながら、解説してくれています。
The next time you find yourself making fists out of anger, try to bring mindfulness
to the inner attitude embodied in a fist. Feel the tension, the hatred, the anger,
the aggression, and the fear which it contains. Then, in the midst of your anger,
as an experiment, if the person you are angry at is present, try opening your fists
and placing the palm together over your heart in the prayer position right in front of him
(Of course, he won’t have the slightest idea what you are doing.) Notice what happens
to the anger and hurt as you hold this position for even a few moments.
次回あなたが怒りで握り拳を作っていることに気づいたら、握り拳で表された内なる
姿勢に対し、マインドフルネスをもたらすようにしてみてください。その拳が持つ
強張り、憎悪、怒り、攻撃性、恐れを感じてください。その後、怒りの最中に、実験
として、もしあなたが怒っている相手がその場にいる場合、その人の目の前で拳を
開き、お祈りのポーズのように手の平を胸の前で合わせてみてください(もちろん、
その人はあなたが何をしているのかまったくわからないでしょう)。数秒でもいいので
このポーズをしてみて、怒りや苦痛がどうなるか、気づいてみてください。
I find it virtually impossible to sustain my anger when I do this. It’s not that the anger
may not be justified. It’s just that all sorts of other feelings come into play, which frame
the anger energy and tame it.
私の場合、こうすると怒りを保ち続けるのが実質的に不可能になることに気づきます。
怒りが理にかなっていないということではありません。ただ、他のあらゆる感情が
動き始め、怒りのエネルギーを取り囲み、弱めてしまうのです。
When Gandhi was assassinated at pointblank range, he put his palms together
in this way toward his attacker, uttered his mantra, and died. Years of meditation
and yoga practice, guided by his beloved Bhagavad Gita, had brought him to the point
where he was able to bring the perspective of non-attachment to everything he was
engaged in, including his very life. It allowed him to choose the attitude he would take
in that very moment he was being robbed of life.
ガンジーが至近距離から暗殺されたとき、彼は暗殺者に向かって手の平をこのように
合わせ、マントラを唱え、そして亡くなりました。彼が敬愛したバガヴァッド・
ギーターによって導かれた何年も実践した瞑想やヨガにより、ガンジーは自らの命を
含め自分が関わっているすべてに対し執着のない姿勢を保つことができるところにまで
辿り着いたのです。これにより、彼は命を奪われたその瞬間に、自分が取りたい態度を
選択することができました。
He didn’t die angry or even surprised. He had known his life was in constant danger.
But he had trained himself to march to the drumbeat of his own growing vision of what
constituted wise action. He had come to a point where he truly embodied compassion.
ガンジーは怒りを抱いて亡くなったり、驚きの中で亡くなったりはしませんでした。
彼は、自らの命が常に危険にさらされていることを知っていました。しかし彼は、
何が賢明な行動かについての日に日に大きくなるヴィジョンが奏でるドラムのビートに
あわせて進むことができるよう、自分自身を鍛えていました。彼は、慈悲をそのまま
体現できるほどまでになっていたのです。
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