マインドフルネス関連の本に良く出てくるワード、「let go(とらわれない)」。
これまで紹介してきた七つの重要な態度、すなわち、「評価をくださず、忍耐づよく、
初心を忘れず、自分を信じて、むやみに努力せずに、受け入れ、とらわれない」の最後
を飾る、このワードを、ベストセラー「マインドフルネス ストレス低減法」はどう
説明しているか?バイリンガルでご紹介します。
Letting go is a way of letting things be, of accepting things as they are. When we observe
our mind grasping and pushing away, we remind ourselves to let go of those impulses
on purpose, just to see what will happen if we do. When we find ourselves judging
our experience, we let go of those judging thoughts. We recognize them and we just
don’t pursue them any further. We let them be, and in doing so we let them go. Similarly,
when thoughts of the past or of the future come up, we let go of them. We just
watch――resting in awareness itself.
とらわれないということは、あるがままのものごとを受けとめるための方法です。
自分の心が何かにとらわれたり、何かを追いやろうとしていることに気がついたら、
そういう衝動を意識的にとき放って、そのあと、どんなことが起こるかを観察する
ようにしてみてくだざい。そのとき、あなたが自分の体験を評価しているということに
気がついたら、その評価自体にはこだわらないで、手放すようにしてください。評価
したことは認めるにしても、それ以上の深追いはやめるのです。その事実は認め
ながら、手放すのです。過去や未来についての思いがわいてきても、同じように
とらわれず、成りゆきを観察するようにしてください。
If we find it particularly difficult to let go of something because it has such a strong hold
over our mind, we can direct our attention to what “holding on” feels like. Holding on, or
“clinging” is the opposite of letting go. We can become an expert on our own
attachments, whatever they may be and whatever their consequences in our lives,
as well as how it feels in those moments when we finally do let go and what
the consequences of that are. Being willing to look at the ways we hold on ultimately
shows us a lot about the experience of its opposite. So whether we are “successful”
at letting go or not, mindfulness continues to teach us if we are willing to look.
どうしても心から離れない、強烈な思いにとらわれてしまう場合もあるでしょう。
こんなときは、“とらわれる”というのはどんな感じなのかと考えるようにしてみて
ください。“とらわれる”ということが、どんなことで、どんな結果を生むのか、そして
どんな感じがするものかをつきつめてみてください。自分がとらわれていくのを積極的
に観察していくと、最終的にまったく正反対の“とらわれない”ということがわかって
くるはずです。ですから、とらわれないことに成功しようと失敗しようと、積極的に
事態を観察しようという心構えがあれば、瞑想から得られるものは大きいはずです。
Letting go is not such a foreign experience. We do it every night when we go to sleep.
We lie down on a padded surface, with the lights out, in a quiet place, and we let go of
our mind and body. If you can’t let go, you can’t go to sleep.
とらわれない、手放すということは、何もむずかしいことではありません。それは、
毎晩,眠るときに誰もが経験していることなのです。静かな部屋で布団に横たわり、
電気を消し、自分の心と体を手放します。心と体にとらわれていたら、とても眠れる
ものではありません。
Most of us have experienced times when the mind just would not shut down when we
go into bed. This is one of the first signs of elevated stress. At these times we may be
unable to free ourselves from certain thoughts because our involvement in them is just
too powerful. If we try to force ourselves to sleep, it just makes things worse. So if you
can go to sleep, you are already an expert in letting go. Now you just need to practice
applying this skill in waking situations as well.
ほとんどの人は、布団に入っても心から思いを閉めだせない、という経験をしている
はずです。これは、ストレスがあるかどうかの最初の兆候です。こんなとき、私たちの
心は非常に強い思いにとらわれているものです。一所懸命、眠るように努めても、
ますます眠れなくなるばかりです。あなたは毎晩よく眠れていますか?眠れるなら、
とらわれないでいる証拠です。あとは、それを起きているときにも応用するように
していけばいいだけです。
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