しあわせになる英語 English for Happiness

日曜更新。人生に役立つバイリンガルの学び。

「ダライ・ラマ 幸福論」その2。「世界はひとつの生物体」と考えてみると・・・

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「人はひとりでは生きられない」――しばしば使われる、この言葉の意味を深く深く
掘り下げてみると、私たち人間という存在が「相互依存(interdependence)」の上に
成り立っているという認識にたどりつくと言います。ダライ・ラマが、この認識に
ついて、わかりやすい例えを用いて解説しているのでご紹介します。

 

We begin to see that the universe we inhabit can be understood in terms of a living
organism where each cell works in balanced cooperation with every other cell to sustain
the whole.

わたしたちの住んでいるこの世界が、ひとつの生物体であるとしましょう。この生物体
は、無数の細胞から成り立っています。すべての細胞がお互いに協力しあい、バランス
を保つことによって、生物体の生命は支えられています。

 

If, then, just one of these cells is harmed, as when disease strikes, that balance is
harmed and there is danger to the whole.

その細胞のひとつが、病気にやられて傷ついたとします。すると全体のバランスは
崩れ、生物体そのものに危険がおよぶでしょう。

 

This, in turn, suggests that our individual well-being is intimately connected both with that
of all others and with the environmernt within which we live. It also becomes apparent
that our every action, our every deed, word, and thought, no matter how slight or
inconsequential it may seem, has an implication not only for ourselves but for all others,
too.

この世界にしても同じことです。個人の幸せは、身の回りにいるすべての人の幸せと
密接に結びついています。わたしたちのすること、言うこと、考えることは、一見
どんなに影響力のなさそうなものであっても、みな自分だけでなく、他のすべての人に
かかわってくるのです。

 

いかがでしたか? この例えは、ジェームズ・ラブロックによる、地球をひとつの
生命体とする「ガイア」の考え方を連想させるものがあります。興味のある方は、
以下のURLに掲載された記事(英文)をご参照ください。

 

https://www.theguardian.com/science/2008/apr/28/scienceofclimatechange.biodiversity

 

 

Ethics for the New Millennium

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幸福論

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