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「ダライ・ラマ 幸福論」その7。あなたの「思いやり」が、世界を平和にする?

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世界中の人びとに精神的影響を与え続けている、ダライ・ラマ。彼が繰り返し説いて
いるのが、「慈悲・思いやり(compassion)」の大切さです。他人の幸せを心から願う
ことで自分も幸せになる、そして、それはやがて世界の平和につながると言ったら、
大げさに聞こえるでしょうか? あなたの心のあり方が世界にもたらす、大きな変化――
ダライ・ラマの解説をバイリンガルでお届けします。

 

As we have seen, when we act out of concern for others, our behavior toward them is
automatically positive. This is because we have no room for suspicion when our hearts
are filled with love. It is as if an inner door is opened, allowing us to reach out. Having
concern for others breaks down the very barriers which inhibit healthy interaction with
others.

他人を思いやって行動するとき、わたしたちの行動はおのずとよい方向に向かいます。
なぜなら、心が愛で満たされているときには、疑惑の入りこむ余地がないからです。
あたかも自分のなかで扉が開かれたかのように、ごく自然に手を差しのべることが
できるようになります。他人を思いやれば、他人との健全なかかわりをさえぎる壁も
打ち破れるのです。

 

And not only that. When our intentions toward others are good, we find that any feelings
of shyness or insecurity we may have are greatly reduced. To the extent that we are able
to open this inner door, we experience a sense of liberation from our habitual
preoccupation with self. Paradoxically, we find this gives rise to strong feelings of
confidence.

それだけではありません。他人に下心なく向かいあうときには、恥ずかしさや不安も
ずっと少なくなるはずです。自分のなかの扉を開けられたなら、これまで自分のことで
頭がいっぱいだったのが、急に自由に、そして、自信が深まっていくのが感じられる
はずです。

 

Thus, if I may give an example from my own experience, I find that whenever I meet new
people and have this positive disposition, there is no barrier between us. No matter who
or what they are, whether they have blond hair or black hair, or hair dyed green, I feel
that I am simply encountering a fellow human being with the same desire to be happy
and to avoid suffering as myself.

わたし自身の経験から言っても、たとえば初めての人に会うときにこうした前向きな
気持ちでいるなら、決してその人とのあいだに距離を感じることはありません。相手が
どこのだれであろうと、金髪であろうと黒髪であろうと、あるいは緑色に染めて
いようと、わたしは同じ人間に会っているのだという気持ちにしかなりません。わたし
と同じように幸せを望み、苦しみを避けようとしている仲間に会っているのだと思う
だけです。

 

And I find I can speak to them as if they were old friends, even at our first meeting. By
keeping in mind that ultimately we are all brothers and sisters, that there is no substantial
difference between us, that just as I do, all others share my desire to be happy and to
avoid suffering, I can express my feelings as readily as to someone I have known
intimately for years. And not just with a few nice words or gestures but really heart to
heart, no matter what the language barrier.

気がつくと、相手が初めて会う人であっても、まるで昔からの友人のように話をして
います。人間はみな兄弟である、自分と他人とのあいだに本質的な違いはない、
だれもがわたしと同じように幸せを望み、苦しみを避けようとしていることを心に
とめておけば、わたしはなんのはばかりもなく、何年も親しくつきあってきた人を前に
するときと同じように、自分の感情を表に出せるのです。単なる社交辞令ではなく、
心と心で語りあえば、言葉の壁さえ問題ではなくなります。

 

We also find that when we act out of concern for others, the peace this creates in our
own hearts brings peace to everyone we associate with. We bring peace to the family,
peace to our friends, to the workplace, to the community, and so to the world. Why, then,
would anyone not wish to develop this quality? Could anything be more sublime than that
which brings peace and happiness to all? For my own part, the mere ability we human
beings have to sing the praises of love and compassion is a most precious gift.

他人を思いやって行動すれば、それによって自分の心に生まれる平和が、自分と
かかわるすべての人に平和をもたらしていくことにもなります。家族に、友人に、職場
に、地域に、そして世界に、平和が伝わっていきます。だとすれば、そうした資質を
高めたがらない人がいるでしょうか? すべての人に平和をもたらす資質以上に崇高な
資質があるでしょうか? わたしたち人間には、愛や思いやりを称(たた)えられる能力が
あります。このささやかな能力こそ、人間のもっとも大切な天分だとわたしは思うの
です。

 

The world’s major religious traditions each give this development of compassion a key
role. Because it is both the source and the result of patience, tolerance, forgiveness, and
all good qualities, its importance is considered to extend from the beginning to the end of
spiritual practice.

世界のおもな宗教は、いずれも思いやりの心をつちかうことを重要な柱としています。
忍耐や寛容などのすぐれた資質は、思いやりから生まれると同時に、思いやりを深めも
します。したがって精神修養では徹頭徹尾、この思いやりが重要視されているのです。

 

But even without a religious perspective, love and compassion are clearly of fundamental
importance to us all. Given our basic premise that ethical conduct consists in not
harming others, it follows that we need to take others’ feelings into consideration, the
basis for which is our innate capacity for empathy. And as we transform this capacity into
love and compassion, through guarding against those factors which obstruct compassion
and cultivating those conductive to it, so our practice of ehics improves. This, we find,
leads to happiness both for ourselves and others.

とはいえ、宗教的な見解を別にしても、愛や思いやりは明らかに、だれにとっても
重要なものです。他人を傷つけないのが道徳的な行ないであることを前提とするなら、
当然ながらわたしたちは他人の気持ちを考慮に入れなければなりません。そのための
基盤が、わたしたちのなかにある感情移入の能力です。この能力は、愛や思いやりにも
なります。思いやりを妨げる要素をはねつけ、思いやりを育む要素を大切にしていく
なかで、わたしたちの道徳観も高まっていきます。もうおわかりでしょう。これが
やがて自分の幸せに、そして他人の幸せにつながっていくのです。

 

        

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