「悟りを得る前」と「その後」とでは、人はどう変わるのか?――バイリンガルで、
どうぞ。
How will one change, comparing “before achieving enlightenment” with “after that” ?
―― more to come both in English and in Japanese.
If we are serious about achieving enlightenment, we need the strength to renounce the
things that are a big deal for us, and we need a great deal of courage to step onto the
path alone. Those who do not pursue praise and gain, those who do not shun criticism
and loss, may be stigmatized as abnormal or even insane.
悟りを得ることを真剣に望むのなら、自分にとって重要な物事を放棄する強さが必要
です。そして、一人で仏道に入るための大きな勇気もなくてはなりません。称賛を
受けることも得をすることも求めない人、批判を受けることも損をすることも避けない
人は、異常な人あるいは頭がおかしい人という汚名をきせられる可能性があります。
When observed from an ordinary point of view, enlightened beings may seem insane
because they don’t negotiate, they cannot be lured or swayed by material gain, they
don’t get bored, they don’t look for thrills, they have no face to lose, they do not
conform to rules of etiquette, they never employ hypocrisy for personal gain, they never
do things to impress people, and they don’t display their talents and powers just for the
sake of it.
普通の見方をすれば、悟りに到達した存在は常軌を逸しているかのように見えるかも
しれません。なぜなら彼らは交渉をせず、物質的な利益に誘惑されることや心を
揺さぶられることがなく、退屈することがなく、スリルを探し求めず、失う面子が
なく、礼儀作法を守らず、決して自分が得をするために偽善を用いず、他人にいい印象
を与えるために行動することが一切なく、誇示するためだけに自分の才能や力を人前で
見せたりしないからです。
But if it benefits others, these saints will do anything necessary, from having perfect table
manners to leading a Fortune 500 company.
しかし、それが他者を利するのであれば、こういった聖人たちは完璧なテーブルマナー
を身に付けることからフォーチュン500 (フォーチュン誌が年一回発表する総収益
ランキング) にランクインするような会社を率いることまで、必要なことは何でもする
でしょう。
In 2,500 years of Buddhist history there have probably been countless enlightened
beings who were never identified or who were banished for being insane. Very few were
appreciated for possessing what we call “crazy wisdom.” But when we think about it, we
are the ones who are really insane, falling head over heels for echolike praise, brooding
over criticism, and grasping at happiness.
2500年の仏教の歴史の中で、おそらく数えきれないほどの悟りに至った人々が、決して
悟った存在として知られることがなかったか、狂人としてのけ者にされてきたこと
でしょう。いわゆる「常軌を逸した智慧」の持ち主として高く評価された人は、ほんの
数人しかいません。しかしよく考えてみれば、本当に狂っているのは、こだまのような
ほめ言葉にのぼせあがり、批判についてくよくよ考え、幸福をつかみ取ろうとしている
私たちのほうなのです。
Forget about going beyond time and space; even going beyond praise and criticism
seems out of reach. But when we begin to understand, not only intellectually but
emotionally, that all compounded things are impermanent, then our grasping lessens.
Our conviction that our thoughts and possessions are valuable, important, and
permanent begins to soften.
時間や空間を超越することはもちろんですが、称賛や批判を超越することすら不可能な
ことのように思えます。しかし、組み合わせによって成り立つすべてのものは無常で
あることを、単に頭でではなく心の底から理解し始めると、私たちの執着は弱まり
ます。そして、自分の考えや所有物は価値あるものであり、重要で、永遠に存在する
という確信も揺らぎ始めます。
If we were to be informed that we have only two days left to live, our actions would
change. We would not be preoccupied with putting our shoes in line, ironing our
underwear, or stockpiling expensive perfumes. We might still go shopping, but with
a new attitude.
あと二日しか生きられないと告げられたとしたら、私たちの行動は変化するでしょう。
靴を一列に並べることや下着にアイロンをかけること、高価な香水を買いだめすること
に気をとられなくなります。買い物には行くかもしれませんが、それまでとは違う態度
で行くでしょう。
If we know, even a little bit, that some of our familiar concepts, feelings, and objects exist
as a dream, we develop a much better sense of humor. Recognizing the humor in our
situation prevents suffering. We still experience emotions, but they can no longer play
tricks on us or pull the wool over our eyes. We can still fall in love, but without fear of
being rejected. We will use our best perfume and face cream instead of saving them for
a special occasion, Thus every day becomes a special day.
慣れ親しんだ概念や感覚、そしてもののいくつかが夢としてしか存在していないことを
ほんの少しでも理解すれば、私たちは今よりもはるかに優れたユーモアのセンスを養う
ことができます。自分の置かれた状況の中にユーモアを見出すことは、苦しみを防ぐ
ことにつながります。それでも感情は起こりますが、私たちはもはやそれに
騙されたり、目がくらんだりすることはありません。恋に落ちることはあっても、
振られることへの恐れはありません。自分の持っている最高の香水やフェイスクリーム
を特別なときのために取っておくことなく使います。こうして毎日が特別な日になるの
です。
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