しあわせになる英語 English for Happiness

日曜更新。人生に役立つバイリンガルの学び。

「ジョーゼフ・キャンベル&ビル・モイヤーズ : 神話の力」 その10。あなたの人生で起こることは、すべて繋がっている。“Joseph Campbell & Bill Moyers : The Power of Myth” No.10. Everything that happens in your life is all connected.

人生で起こったすべての出来事を、後で振り返ると、必ず「点と点がひとつに繋がる」(スティーブ・ジョブズの言葉より)、ことに気づく、と言います――バイリンガルで、どうぞ。

It is said that looking back over everything that happened in your life, you will certainly be aware of “connecting the dots (from the words of Steve Jobs)”――more to come both in English and in Japanese.

 

 

Campbell : Schopenhauer, in his splendid essay called “On an Apparent Intention in the Fate of the Individual,” points out that when you reach an advanced age and look back over your lifetime, it can seem to have had a consistent order and plan, as though composed by some novelist. Events that when they occurred had seemed accidental and of little moment turn out to have been indispensable factors in the composition of a consistent plot. So who composed that plot? Schopenhauer suggests that just as your dreams are composed by an aspect of yourself of which your consciousness is unaware, so, too, your whole life is composed by the will within you. And just as people whom you will have met apparently by mere chance became leading agents in the structuring of your life, so, too, will you have served unknowingly as an agent, giving meaning to the lives of others. The whole thing gears together like one big symphony, with everything unconsciously structuring everything else. And Schopenhauer concludes that it is as though our lives were the features of the one great dream of a single dreamer in which all the dream characters dream, too; so that everything links to everything else, moved by the one will to life which is the universal will in nature.

キャンベル : ショーペンハウエルは、「個人の運命における意図らしきもの」というすばらしい論文のなかで、人が高齢に達して人生を振り返って見ると、そこには、まるで小説家が意図的に構成したかのように、一貫した筋道や計画があったように見えることがある、と指摘しています。生起した当座は偶然でほとんど意味がないと思われた出来事が、一貫したプロットの構成に不可欠の要素になってしまっている。すると、そのプロットを考え出したのはだれか。ショーペンハウエルは、夢がその人自身の――自分では意識できない――ある一面によって作られるのと同じように、人の一生もその人の内なる意志によって作られるのではないかと言っています。ちょうど、偶然としか思われない形で出会った人が、のちに私の人生を構成する主要な働きをすることがあるように、私が知らず知らずのうちに他人の人生を動かしたり、それに意味を与えることもあるでしょう。あらゆるものがひとつの大きなシンフォニーのようにいっしょに働き、あらゆる要素が無意識のうちに、他のあらゆる要素の構成に役立っている。そしてショーペンハウエルは結論として、われわれの人生は、たったひとりの人間が見ているひとつの巨大な夢のさまざまな様相のようなものであり、その夢のなかに登場するものもすべてまた夢を見るから、あらゆるものは他のあらゆるものと結びついており、それらがひとつの生命の意志、すなわち、自然の内なる宇宙意志によって動かされているのだ、と言っています。

 

It's a magnificent idea――an idea that appears in India in the mythic image of the Net of Indra, which is a net of gems, where at every crossing of one thread over another there is a gem reflecting all the other reflective gems. Everything arises in mutual relation to everything else, so you can’t blame anybody for anything. It is even as though there were a single intention behind it all, which always makes some kind of sense might be, none of us knows  what the sense might be, or has lived the life that he quite intended.

これは壮大な思想であり、インドで〈インドラの網〉の神話的イメージによって象徴されている思想です。インドラの網というのは宝石の網でしてね、縦糸と横糸が交わるところにはすべての宝石があり、その宝石のひとつひとつが他のすべての宝石の輝きを反映しています。あらゆるものが他のあらゆるものと相互関係を結んで成り立っているから、どんなことがあっても他人のせいだといって非難することはできない。あたかも全体の背後にひとつの意図が働いているかのようだ。それはいつもなにか意味のあることのように思える、けれども、だれもその意味がどんなものか知りませんし、自分が意図したとおりの生活を実現した人もいません。

 

Moyers : And yet we all have lived a life that had a purpose. Do you believe that?

Campbell : I don’t believe life has a purpose. Life is a lot of protoplasm with an urge to reproduce and continue in being.

Moyers : Not true―not true.

Campbell : Wait a minute. Just sheer life cannot be said to have a purpose, because look at all the different purposes it has all over the place. But each incarnation, you might say, has a potentiality, and the mission of life is to live that potentiality. How do you do it? My answer is, “Follow your bliss.” There’s something inside you that knows when you’re in the center, that knows when you’re on the beam or off the beam. And if you get off the beam to earn money, you’ve lost your life. And if you stay in the center and don’t get any money, you still have your bliss.

モイヤーズ : それでいて、私たちはだれでもある目的を持った生を営んできた。そう信じておられますか。

キャンベル : 私は生に目的があるとは信じません。生とは自己増殖と生存持続の強い欲求を持った多くのプロトプラズム (=原形質。細胞の中にある、生命活動に必要な物質) にほかなりません。

モイヤーズ : まさか……まさか、そんな。

キャンベル : ちょっと待ってください。純粋な生は、ひとつの目的を持っているとは言えません。まあ見てごらんなさい。生は至るところで無数の違った目的を持っているんです。しかし、あらゆる生命体は、ある潜在能力を持っており、生の使命はその潜在能力を生ききることだ、とは言えるかもしれません。そのためにはどうすればいいか。私の答えは、「あなたの至福を追求しなさい」です。あなたの無上の喜びに従うこと。あなたのなかには、自分が中心にいることを知る能力があります。自分が正しい軌道に乗っているか、そこからはずれているかを知る能力が。もしあなたが金もうけのために軌道からはずれてしまうと、あなたは自分の生を失っているわけです。あなたが中心にとどまっている場合、お金はまるで稼げないとしても、自分の至福を得ているのです。

 

 

My Fourth anthology has been published.

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私の4番目の詩集が、出版されました。

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