しあわせになる英語 English for Happiness

日曜更新。人生に役立つバイリンガルの学び。

他人がいるから、慈悲(思いやり)が生まれる。あなたにとって、他人とは?「ダライ・ラマ、イエスを語る」その3

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良く言われることですが、仏教でいちばん大事なのは、慈悲(思いやりcompassion)
の心。そもそもの意味は、com=「共に」、passion=「苦しむ」であり、自分以外の
誰かに思いを馳せ、苦しみを共にすることから来ている、と言います。ダライ・ラマ
は、慈悲をめぐる考察で、まず、「他人」と「自分」の関係について、以下のように
語っています。

 

For example, we can easily perceive the kindness of someone who is directly involved
in our life and our upbringing. But if you examine the nature of your existence, including
your physical survival, you will find that all the factors that contribute to your existence
and well-being-such as food, shelter, and even fame-come into being only through
the cooperation of other people.

たとえば、私たちは、自分の人生をみつめてみて、とくに自分が幼い頃に他人の
親切によって育てられていたことを思い起こしてみるのです。そうすると、自分を
取り囲んでいた人々の優しさや親切に、すぐに気がつくようになります。肉体的に
生きることを可能にしてくれているものばかりではなく、自分の人間としての生存を
考えてみても、自分が生きていられるということ、しかも幸福であることを可能に
してくれているすべてのものが、そうですね、たとえば食べ物であるとか、住む家で
あるとか、あるいは名声などというものでさえ、そのすべてが他の人々の協力なし
にはありえないことばかりだということに気づきます。

 

Very precious state of mind, compassion, is impossible without the presence of others.
慈悲という、この素晴らしく尊い精神状態は、他人の存在なしには不可能なのです。

 

Every aspect of your life―your religious practice, your spiritual growth, even your basic
survival―is impossible without others. When you think along such lines, you will find
sufficient grounds to feel connected with others, to feel the need to repay their kindness.
In light of these convictions, it become impossible to believe that some people are
totally irrelevant to your life or that you can afford to adopt an indifferent attitude
toward them. There are no human beings who are irrelevant to your life.

あなたの人生のすべての側面において、それはたとえば宗教的な実践であれ、霊的な
成長であれ、あるいは基本的な生存でさえも、他人なしには不可能なのです。
こうやって考えると、自分は深く他人と結びついていると感じることができますし、
他人の親切には報いなければならないと感じるでしょうね。こう納得できれば、
自分の人生にまったく無関係な人がいるとか、その人たちには無関心な態度を
とってもいいなどとは思えなくなります。あなたの人生に無関係な人間など、
この世には一人もいないのです。

 

 

The Good Heart: His Holiness the Dalai Lama

The Good Heart: His Holiness the Dalai Lama

 

 

ダライ・ラマ、イエスを語る (角川21世紀叢書)

ダライ・ラマ、イエスを語る (角川21世紀叢書)

 

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あなたの敵を愛せるか?慈悲(思いやり)と寛容が、あなたを、世界を救う。「ダライ・ラマ、イエスを語る」その2

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聖書の中でも最も知られた言葉「敵を愛し、自分を迫害する者のために
祈りなさい(Love your enemies and pray for your persecutors)」に関して、
ダライ・ラマは、ひとりの仏教徒として深い見解を述べています。

 

(It is very important to develop the right attitude toward your enemy.)If you can
cultivate the right attitude, your enemies are your best spiritual teachers because
their presence provides you with the opportunity to enhance and develop tolerance,
patience, and understanding.                                                                                                         

敵がいるということは、自分の中に寛容と忍耐と理解を高め、成熟させるチャンスを
あたえられたわけですから、この機会をとらえて、もしも正しい態度を養うことが
できるならば、敵の存在はあなたが自らの霊性を高めるための、最高の教師になって
くれるはずです。

 

There are specific techniques for developing this sense of equanimity toward
all sentient creatures. For instance, in the Buddhist context, one can refer to
the concept of rebirth to assist in the practice of generating equanimity.
As we are discussing the cultivation of equanimity in the context of Christian
practice, however, perhaps it is possible to invoke the idea of Creation and
that all creatures are equal in that they are all creation of the same God.
On the basis of this belief, one can develop a sense of equanimity.

すべて生きとし生けるものへの平等心を身につけるのに、ひとつのやり方が
あります。たとえば、仏教の教えでは、平等心を起こすのに輪廻による生まれ変わり
の考え方をよりどころにすることができます。しかし、キリスト教の場合には、
天地創造の考え方、つまりすべての生き物は、同じ神によって創られたという点で
平等であるという考え方、にたよることができると思います。これを信じることで、
平等心を創りだすことができます。

 

What we aspire to achieve is, first of all, to set the foundation, to have a kind of
clear field where we can then plant other thoughts. Equanimity is this even ground
that we are first laying out. On the basis of this, we should then reflect on the merit of
tolerance, patience, love, and compassion toward all. We should also contemplate
the disadvantages and the negativities of self-centered thinking, fluctuating emotions
toward friends and enemies, and the negativities of having biased feeling toward
other beings.

私たちが求めるのは、まず、土台を作ることです。まっさらな土地にして、その上に
いろいろな考えを植え付けていくのです。平等心とは、この平らにならされた土地
なのです。その土台に立って、すべてのものに対する寛容や忍耐や愛や慈悲を持つこと
の長所を考えてみるのです。自己中心的な考え方をすることや、友人と敵に対して
それぞれ違う感情を抱くことの間違いであることや、他人に対して偏見を抱くことの
悪い面についても、よく考えてみます。

 

The crucial point is how you utilize this basic equanimity. It is important to concentrate
on the negativities of anger and hatred, which are the principal obstacles to enhancing
one’s capacity for compassion and tolerance. You should also reflect upon the merits
and the virtues of enhancing tolerance and patience. This can be done in the Christian
context without having to resort to any belief in rebirth.

一番大切なことは、この土台となる平等心をどう使うか、ということです。慈悲と
寛容の心を身につける上でもっとも邪魔になるのは、怒りと憎しみです。この怒りと
憎しみのもたらす悪い面を、よく考えてみるのです。それから、寛容と忍耐を増すこと
のどんな価値や美点を持っているのかを、よく考えてみます。輪廻と再生という
よりどころがなくても、これはキリスト教的な考え方通りにやってもうまくいく
はずです。

 

We can see that, generally, the person who has a tremendous reserve of patience
and tolerance has a certain degree of tranquility and calmness in his or her life.
Such a person is not only happy and more emotionally grounded, but also seem
to be physically healthier and to experience less illness. The person possesses
a strong will, has a good appetite, and can sleep with a clear conscience.
These are all benefits of tolerance and patience that we can see in our own daily lives.
一般的にいって、忍耐と寛容のたくわえの多い人は、落ち着いた、静かな生活を
おくっているようです。そのような人は、幸福で感情的にも安定しているだけでなく、
肉体的にも健康で、あまり病気をしないようです。強い意志を持ち、食欲もあり、
安らかな心で眠ることができます。寛容と忍耐は、日常生活にこのような利点を
もたらしてくれるのです。

 

One of my fundamental convictions is that basic human nature is more disposed
toward compassion and affection. Basic human nature is gentle, not aggressive
or violent.

私はつねづね、人間の本性というものは、もともと慈悲と愛情へ向かっているものだ
と確信しています。人間の本性は基本的には温和であって、攻撃的でも暴力的でも
ありません。

 

いかがでしたか?私たちひとりひとりが、慈悲(思いやり)と寛容の心を身に
つければ、それぞれの暮らしに、そして世界に、真の幸福が訪れるかもしれない。
そんな希望を抱かせてくれる言葉ではないでしょうか。この本で使われている英語は、
わかりやすく、説得力があります。原書、日本語訳、そしてCDをご紹介して
おきますので、みなさまの学習に役立てていただければ幸いです。

 

 

The Good Heart: His Holiness the Dalai Lama

The Good Heart: His Holiness the Dalai Lama

 

 

 

ダライ・ラマ、イエスを語る (角川21世紀叢書)

ダライ・ラマ、イエスを語る (角川21世紀叢書)

 

  

 

The Good Heart: A Buddhist Perspective on the Teachings of Jesus

The Good Heart: A Buddhist Perspective on the Teachings of Jesus

 

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異なる宗教は、わかり合えるか?「ダライ・ラマ、イエスを語る」その1。

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宗教と宗教のぶつかり合いが、世界の平和を脅かしている、今。私たち日本人も、
いつまでも対岸の火事のように黙って眺めてばかりではいられなくなってきて
います。ひとつの希望の書ともいうべき「ダライ・ラマ、イエスを語る
(THE Good Heart)」から、いくつかの大切な言葉をご紹介します。仏教の考え方を
基本にした本なので、比較的わかりやすい内容になっていると思います。
ダライ・ラマは、語ります。

 

I believe the purpose of all the major religious traditions is not to construct
big temples on the outside, but to create temples of goodness and compassion
inside, in our hearts.

私は、主要な宗教すべての目的は、心の外に立派な寺院を建てることではなく、
みずからの「内側に」、つまり心に、善良と慈悲の寺院を築くことであると
信じています。

 

One of the major aims and purposes of religious practice for individual is
an inner transformation from an undisciplined, untamed, unfocused state of
mind toward one that is disciplined, tamed, and balanced.

個人が宗教を信じ、修行するおもな目的の一つは、とりとめもない、統御
されていない、焦点の定まらない意識の状態を、鍛えられた、統御された、
バランスのとれたものに変えることです。

 

Once this transformation has been achieved, then in following your own
spiritual tradition, you will discover that a kind of natural humility will arise in you,
allowing you to communicate better with people from other religious traditions
and cultural backgrounds.

この変容が実現できるようになれば、自分なりの精神生活をしていくうちに、
自然と謙遜の心持ちが自分の中に芽生えてきて、ほかの宗教、文化をもつ人たちと、
前よりも上手に意思の疎通ができるようになっているのに気づくでしょう。

 

People often experience feelings of exclusivity in their religious beliefs-a feeling
that one’s own path is the only true path-which can create a sense of
apprehension about connecting with others of different faiths. I believe
the best way to counter that force is to experience the value of one’s own path
through a meditative life, which will enable one to see the value and preciousness
of other traditions.

自分の宗教を信じることで、ほかは全部ダメだと思ってしまったり、自分の道だけが
真理への道だと思い込んでしまうことがよくあります。そうなると、異なる信仰を
もつ人たちと交わったりするのは、危険だと思うようになります。そうならない
ためには、瞑想することで、自分の道を見つめてみることが一番いいと私は思って
います。そうすれば、ほかの宗教の価値や尊さがわかるようになるのです。

 

いかがでしたか?仏教の枠を超えて、世界の平和のためにも、異なる宗教はもっと
交流すべきだと説くダライ・ラマの力強い言葉には、説得力があると思います。
これからしばらく、この「ダライ・ラマ、イエスを語る(THE Good Heart)」の
内容を、バイリンガルで紹介していきますので、よろしかったら、お付き合い
ください。

 

The Good Heart: A Buddhist Perspective on the Teachings of Jesus

The Good Heart: A Buddhist Perspective on the Teachings of Jesus

  • 作者: His Holiness the Dalai Lama,Robert Kiely,Laurence Freeman,Thupten Jinpa PhD
  • 出版社/メーカー: Wisdom Publications
  • 発売日: 2016/03/22
  • メディア: ペーパーバック
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ダライ・ラマ、イエスを語る (角川21世紀叢書)

ダライ・ラマ、イエスを語る (角川21世紀叢書)

 

  

 

The Good Heart: A Buddhist Perspective on the Teachings of Jesus

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怒りの感情と戦ってはならない。自らを怒りの炎から守る、マインドフルネス。

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怒りは、私たちにとって、不幸を生み出す元凶であり、扱いにくいやっかいなもの。
マインドフルネスの伝道師ティク・ナット・ハンは、「怒り」をどう捉えているのか、
その言葉に耳を傾けてみましょう。 彼の代表作のひとつである、ベスト・セラー
「仏の教え ビーイング・ピース(BEING PEACE)」には、以下のように書かれて
います。

 

I would not look upon anger as something foreign to me that I have to fight,
to have surgery in order to remove it. I know that anger is me, and I am anger.
怒りを戦いの相手とすべきよそ者とは、私は考えないでしょう。また、外科手術に
よって除去すべき、不適当なものとは、考えないでしょう。怒りが私であり、私が
怒りであることを、私は知っています。

 

In Buddhism we do not consider anger, hatred, greed as enemies we have to fight,
to destroy, to annihilate. If we annihilate anger, we annihilate ourselves. Dealing
with anger in that way would be like transforming yourself into a battlefield,
tearing yourself into parts, one part taking the side of Buddha, and one part taking
the side of Mara. If you struggle in that way, you do violence to yourself. If you
cannot be compassionate to yourself, you will not be able to be compassionate
to others.

仏教では、怒り、憎しみ、むさぼりを、戦って、破壊し、絶滅すべき敵だとは
考えません。怒りを絶滅させることは、自らを絶滅させることです。そのように
怒りに対処することは、自らを戦場に変え、自らを分断して、一方をブッダ
(目覚めた人)の味方にし、一方をマーラ(悪魔)の味方にすることになります。
このように悪戦苦闘することは、自らに暴力をふるうことです。もしあなたが自らに
対して慈愛をもつことができないならば、ほかの人たちに対して慈愛をもつことが
できないでしょう。

 

When we get angry, we have to produce awareness; “I am angry. Anger is in me.
I am anger.” That is the first thing to do.

怒りを感じたとき、はっきりした心をもって、「私は怒っている。怒りが私の内に
ある。私が怒りなのだ」と自らに言い聞かせるべきです。これが、最初になすべき
ことです。

 

「怒り」を、どう捉えるか。その考え方は、以上です。その具体的な対処法に
関しては、このブログで何度も取り上げた著書「怒り(anger)}に詳しい記述が
あるので、よろしかったら、そちらもお読みください。

 

Being Peace

Being Peace

 

 

 

仏の教え ビーイング・ピース―ほほえみが人を生かす (中公文庫)

仏の教え ビーイング・ピース―ほほえみが人を生かす (中公文庫)

 

 

Anger: Wisdom for Cooling the Flames

Anger: Wisdom for Cooling the Flames

 

 

 

 

怒り(心の炎の静め方)

怒り(心の炎の静め方)

 

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テロリズムを真に解決するコミュニケーションとは。平和実現のためのマインドフルネス。

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今、世界の最も大きな問題である、テロリズムは、もともと「terror(恐怖)」
から来た言葉です。2012年に原書が発表され、2015年には日本語版が出版された
「怖れ(FEAR)」の著者ティク・ナット・ハンは、現代に蔓延する「怖れの文化」
を乗り越えるには、まず、各人が心にある怖れを認め、無視せず、敵対もしない
ことだと説いています。マインドフルな呼吸とともに、深く見つめ、怖れの本当の
顔を見ることが大切だと言うのです。かつてベトナム戦争終結に多大な貢献をし、
ノーベル平和賞の候補にもなった彼の言葉に耳を傾けてみましょう。

 

Any of us could be victims of violence and terrorism. No country is immune.
It’s so clear that police, armed force, and even massive firepower can’t guarantee
us real safety.

だれもが暴力やテロリズムの犠牲者になる可能性があります。そうした心配が皆無の国はありません。警察、武力、大量の兵器でさえも、真の安全を保障してはくれません。

 

Maybe the first thing we have to do is to say, “Dear friend, I am aware that you
want to live in safety. I too want to live in safety, so why don’t we work together? ”
This is a very simple thing for us to do -yet we don’t do it.

こんなときにまず相手に伝えるべきことは、「友よ、あなたは安心して暮らしたいと
思っているでしょう?わたしも同じ気持ちです。それなら協力し合いませんか?」と
いうことでしょう。とてもシンプルなことなのですが、まだ実行されてはいません。

 

Communication is the practice. We live in a time when there are so many
sophisticated means for communication-e-mail, cell phones, text, Twitter,
Facebook-yet it is very difficult for individuals, groups, and nations
to communicate with each other.

コミュニケーションは実践です。Eメール、携帯電話、携帯メール、
ツイッターフェイスブック-現代では非常に多くのコミュニケーションの
手段が存在しますが、個人、グループ、国どうしのコミニケーションは困難を
極めています。

 

We can’t seem to use our words to speak, so we end up using bombs instead.
When we arrive at the point where we can’t communicate with words and
we have to use guns, we have succumbed to despair.

自分の心から出た言葉で話すことができず、最終的には爆弾で解決しようとする
こともあります。自分の言葉でコミュニケーションをはかることができなくなった
ときに、銃を使い、絶望に身を任せてしまうのです。

 

We have to learn how to communicate. If we can show a group we are in conflict
with that they have nothing to be afraid of, then we can begin to trust each other.

私たちはコミュニケーションのしかたを身に着けなければなりません。敵対している
人びとに対して、何も怖れる必要がないことをはっきり示すことができれば、
そこから相互信頼が始まります。

 

It’s time to contemplate and find a better way to bring peace to ourselves and
the world. Only with the practice of deep listening and gentle communication
can we help remove wrong perceptions that are at the foundation of fear, hatred,
and violence. You cannot remove wrong perceptions with a gun.

今こそ、自分自身と世界の平和実現について、深く考え、より良い打開策を
見出すときです。深く聴き、やさしいコミュニケーションを実践することだけが、
怖れ、憎悪、暴力を作り出す誤ったものの見方を取り去ってくれます。見方の
誤りは、銃によっては変えられないのです。

 

Fear: Essential Wisdom for Getting Through the Storm

Fear: Essential Wisdom for Getting Through the Storm

 

 

  

怖れ~心の嵐を乗り越える深い智慧~

怖れ~心の嵐を乗り越える深い智慧~

 

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感情の嵐を乗り越える、腹式呼吸。心の静けさを保つ、マインドフルネス。

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どうしようもない感情の嵐に見舞われたとき、それに身を任せてはいけない。
強い感情に飲み込まれたら、その場にいるのはあまりに危険だ、とマインドフルネス
の伝道師ティク・ナット・ハンは言います。そんなときは、

 

Bring your focus down to your navel-that is the trunk, the most solid part of
yourself-and practice mindful breathing. Become aware of the rise and fall of
your abdomen. Doing this in a stable position, such as the sitting position,
you feel much better. Just breathe. Don’t think of anything. Breathe through
the movement, the rise and fall, of your abdomen. Practice in this way for ten or
fifteen minutes, and the strong emotion will pass on through.

人間がもっとも安定する、幹にあたるへそに意識を降ろし、マインドフルな
呼吸をしましょう。お腹が膨らみ、へこむのに気づいています。座位などの
安定した姿勢で行なうことで、気分がかなり落ち着いてきます。呼吸に集中し、
思考を寄せつけません。お腹の膨らんでへこむ動きとともに呼吸します。
十分から十五分そうして実践すれば、強い感情は過ぎ去っていくでしょう。

 

感情の嵐に身を任せたままにしておくと、しまいに爆発し自分や人を傷つける
ことになるまで、感情を否定し抑圧することになる、とティク・ナット・ハンは
言います。

 

But an emotion is just an emotion. It comes, it stays for a while, and then
it goes away. Why should we hurt ourselves or others just because of one emotion?
We are so much more than our emotions.

しかし、感情は感情に過ぎません。それは生まれ、しばらくとどまり、それから
消え去ります。たった一度の感情が原因で、どうして自分や人を傷つける必要が
あるのでしょうか?私たちは、感情よりはるかに大きな存在なのです。

 

When we succeed in surviving strong emotions, we experience a more solid peace
of mind. Once we got the practice, we are no longer afraid. The next time a strong
emotion arises, it becomes easier. We already know that we can survive it.

強い感情を乗り越えることができれば、心の安らぎがしっかりしてきたのが
わかるでしょう。この実践を携えればもう恐いものはありません。再び強い感情に
襲われても、より対処しやすくなります。自分が乗り越えられることがわかっている
からです。

 

いかがでしたか?心の嵐を乗り越えるための、腹式呼吸。暮らしの様々な場面で
役立つ、マインドフルネスの智慧のひとつとして、ご紹介しました。

 

Fear: Essential Wisdom for Getting Through the Storm

Fear: Essential Wisdom for Getting Through the Storm

 

  

 

怖れ~心の嵐を乗り越える深い智慧~

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瞑想とは、すなわち「止まること」。怖れから解放されるマインドフルネス。

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あのスティーブ・ジョブズも熱心に取り組み、集中力を磨くのに役立てていた
という瞑想。ブッダが説いた、その実践の本質は、止まること(stopping)と、
深く見ること(looking deeply)だと言います。マインドフルネスの伝道師
ティク・ナット・ハンによれば、とくに「止まること(stopping)」は、
生まれてからずっと、走り続けるという習慣を持つ多くの人にとって、
いらだちや怒り、怖れ、絶望などの感情から解放されるために有益な、
自己訓練のひとつだと言うのです。大切なのは、このブログでも繰り返し
ご紹介している、マインドフルネスの呼吸法。

 

Whether standing, walking, or siting in meditation, you can use your in-breath
and out-breath to help yourself to stop. You stop totally in the present moment.
And when you stop, you are master of your body and your mind. You will not
allow your habit energy to carry you away in compulsively thinking of something
in the past or the future, of this or that project.

立つ、歩く、座る-どんなときでも、入る息と出る息を使えば止まることが
できます。今この瞬間に完全に停止するのです。止まったとき、あなたは
体と心の統治者です。もう習慣のエネルギーによって、過去や未来の雑多な
出来事や、様々な計画などへの強迫的な思考に飲み込まれることはなくなります。

 

Through stopping, whether in walking or sitting meditation, you are in control of
the situation. You are the sovereign of your body and your mind. Don’t allow
that agitation, fear, or anxiety to carry you away.

歩く瞑想や座る瞑想によって止まれば、状況をコントロールできるようになります。
あなたは、自分の体と心の統治者なのです。動揺、怖れ、不安に心を奪われない
ようにしてください。

 

When your mind is in the present moment, you can see deeply what brings you
suffering and what brings you happiness. Your concentration and insight will
allow you to think, act, and speak with more clarity.

心が今ここにあるとき、深く見つめて何が苦しみをもたらし何が幸せをもたらすのか、
よく理解することができます。集中と洞察があれば、より明晰な意識で考え、行動し、
話せるようになります。

 

これまでの「走り続ける習慣」を止め、人生の様々な怖れから解放される、
マインドフルネスの瞑想。ちょっとした心がけ次第で、立つ、歩く、座るなど、
生活のあらゆる場面で実行可能です。あなたも、今日から始めてみてはいかが
でしょうか。

 

 

 

Fear: Essential Wisdom for Getting Through the Storm

Fear: Essential Wisdom for Getting Through the Storm

 

 

 

怖れ~心の嵐を乗り越える深い智慧~

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