しあわせになる英語 English for Happiness

日曜更新。人生に役立つバイリンガルの学び。

2017-05-01から1ヶ月間の記事一覧

仏教瞑想法の核心、マインドフルネス。すべては自分に戻る練習。「生けるブッダ、生けるキリスト」その10

脳の疲れを癒し、集中力を高めるためのノウハウとして大流行しているマインドフルネスは、もともとブッダの呼吸法に由来しています。そのポイントは、呼吸をていねいに行なうことで、いま・ここにいる自分をしっかりと意識すること。本家本元であるティク・…

東洋で、西洋で。自分のルーツ「仏壇」を見直す。「生けるブッダ、生けるキリスト」その9

洋の東西を問わず、多くの若者が自分のルーツを見失い、自分の両親や祖父母たちの伝統を評価し、受け継ぐことができなくなっている、今。マインドフルネスの伝道師ティク・ナット・ハンは、われわれ日本人の暮らしに、まだ残っている「仏壇」の素晴らしい効…

「敵を愛する」たったひとつの方法とは?「生けるブッダ、生けるキリスト」その8

「あなたの敵を愛しなさい」は、最も良く知られたイエスの言葉のひとつですが、禅僧ティク・ナット・ハンは、仏教徒の立場から、この言葉の実践に関して、深い見解を述べています。 Even if our enemy is cruel, even if he is crushing us, sowing terror a…

戦争の根本的原因をなくすには?「生けるブッダ、生けるキリスト」その7

ベトナム戦争終結に多大な貢献を果たし、ノーベル平和賞の候補にもなった禅僧ティク・ナット・ハンは、宗教人としての立場から、世界平和は、たんに軍縮すればよいというものではない、と警告します。軍縮しても残る、戦争の根本的原因をなくすにはどうした…

世界平和へ。大乗仏教とキリスト教の類似点とは?「生けるブッダ、生けるキリスト」その6

仏教は主に、歴史的人物として、この世に生まれてきた「お釈迦様(釈尊)」その人の実践的教えに力点を置く「小乗仏教」と、ブッダは私たちの心の中にいまだに生きて教えを説き続けているという思想を基盤にする「大乗仏教」に分けられます。お釈迦様がこの…

いま、ここにある、天国(神の国)とは?「生けるブッダ、生けるキリスト」その5

いま、ここにあることを大切にするブッダの教えに由来する、マインドフルネス。その普及に多大な貢献を果たしている禅僧ティク・ナット・ハンによる聖書の解釈は、キリスト教徒が大半である欧米人の反響を呼び、ベスト・セラーを生みました。たとえば、福音…

本物の愛とは、その人のそばにいてあげること。「生けるブッダ、生けるキリスト」その4

前々回のブログで紹介したように、マインドフルネスと聖霊(the Holy Spirit)が同じものであるという時、禅僧ティク・ナット・ハンは、「本物の愛」についても興味深い教えを語っています。それは、高い贈り物をしたり、特別な自己犠牲がなくても、とてもシン…

今すぐできるマインドフルネス。自分の息に触れる練習。「生けるブッダ、生けるキリスト」その3

マインドフルネスを欧米に普及させた禅僧ティク・ナット・ハンが、見習い僧のときに最初にした練習。それは、意識的に息を吸い、意識的に息を吐くというものだった、と言います。入息(in-breath)は入息として、出息(out-breath)は出息として心をこめて、…

マインドフルネスと聖霊(the Holy Spirit)は同じ?「生けるブッダ、生けるキリスト」その2

仏教のマインドフルネス(気づきの力)を欧米に普及させた禅僧ティク・ナット・ハンは、多くのキリスト教徒たちとの交流を通じて、マインドフルネスと、聖書で語られている、イエス・キリストに癒しの力をもたらした聖霊(the Holy Spirit)は同じものであると…

異文化交流における真の「対話」とは?「生けるブッダ、生けるキリスト」その1

日常会話のレベルを超えて、もっと深い内容の「英会話」がしたい、と望む時、欧米にマインドフルネスを普及させた、禅僧ティク・ナット・ハンの言葉に耳を傾けてみると良いかもしれません。彼は、仏教徒という自分のアイデンティティを大切にしながらも、ベ…

自分のルーツ(根)に戻るということ。「イエスとブッダ いのちに帰る」その7

東洋人であるわれわれが、西洋の文化に触れる時、もっと具体的に言えば、実質的に仏教徒であるわれわれが、キリスト教に触れる時、自ら東洋と西洋の架け橋になり、マインドフルネスの普及に多大な貢献をした禅僧ティク・ナット・ハンの言葉が参考になるかも…

あなたの内なるブッダとは?「イエスとブッダ いのちに帰る」その6

われわれ日本人にとってなじみの深い祈りの言葉「南無阿弥陀仏」は、英語で言うと”I take refuge in Amida-Buddha”つまり「わたしは阿弥陀仏に帰依します」ということ。さらに広い意味で、東洋で使われている「わたしはブッダに帰依する」とは、実は、歴史の…

幸福へのマインドフルネスと5つのチカラ。「イエスとブッダ いのちに帰る」その5

仏教に由来するマインドフルネスは、ただの休息法、集中力を養うノウハウを超えて、幸せな人生を送るために欠かせないもの。禅僧ティク・ナット・ハンの著作から、それは、信じるチカラ(信力=faith)、勤勉のチカラ(精進力=diligence)、集中するチカラ(定力=c…

真の信仰と盲目の信仰の違いとは? 「イエスとブッダ いのちに帰る」その4

「信仰」と聞いて、すぐに既成の宗教への入信を想像し、拒否反応を示す人も多いと思いますが、マインドフルネスの伝道師ティク・ナット・ハンの説く「信仰」は、必ずしも、宗教の道に入ることを意味しません。彼の言葉に耳を傾けてみましょう。 True faith c…

自分を見失わないためのマインドフルネス。「イエスとブッダ いのちに帰る」その3

今、世界中の人々が注目し実践しているマインドフルネスは、もともと仏教の教え。こころを静めて、いま・ここに戻り、あらゆることを深く見つめ、深く触れる手助けをしてくれるエネルギーです。マインドフルネスによって、私たちは、迷った時に帰るべき場所…