しあわせになる英語 English for Happiness

日曜更新。人生に役立つバイリンガルの学び。

2018-08-01から1ヶ月間の記事一覧

「ダライ・ラマ 幸福論」その12。宗教にできること。あなたにできること。

歴史上、そして現在も、宗教間の対立がさまざまな悲劇を引き起こしていることは言うまでもない事実です。そもそも、人間にとって宗教は必要なのか? ダライ・ラマは、「信仰がなければ幸せを得られない、とは考えていない」と、断言しています。それでも、「…

「ダライ・ラマ 幸福論」その11。苦しみに勇気をもって立ち向かうためのヒント。

悟りを得たブッダが最初に説いた教えは、「人生における苦しみ」についてだったと言います。そして、ダライ・ラマが繰り返し述べているのは、私たち人間に共通しているのは、「幸せを求め、苦しみを避けたい」という思いだということ。苦しみに悩む世界中の…

「ダライ・ラマ 幸福論」その10。幸せを生むための「一日の始め方と終わり方」とは?

「あの人には徳がある」という言葉を、最近ではあまり聞かなくなったように感じます。 広辞苑によれば、「徳(virtue)」とは「道をさとった立派な行為。善い行ないをする性格。身についた品性」とのこと。これまで紹介してきたように、他人を思いやり、徳を実…

「ダライ・ラマ 幸福論」その9。幸せへの道は、透明な心、鍛えられた心から。

心を鍛えるのに効果的だとして、最近流行している、マインドフルネス瞑想。そのひとつに、自分の心が「still water(動かない水)」だとイメージするやり方があります。なぜ、「水」なのでしょうか? それは、心の本質から考えて、とても理にかなっている――ダラ…

「ダライ・ラマ 幸福論」その8。幸せになるために、心という名の象を飼いならそう。

幸せは心の平和から。そして心の平和を得るための近道は、心を訓練することだと言います。それは、例えて言えば、自分の意図に反して突然暴れだすこともある、心という名の象を飼いならすこと――ダライ・ラマの解説をバイリンガルでお届けします。 The undisc…

「ダライ・ラマ 幸福論」その7。あなたの「思いやり」が、世界を平和にする?

世界中の人びとに精神的影響を与え続けている、ダライ・ラマ。彼が繰り返し説いているのが、「慈悲・思いやり(compassion)」の大切さです。他人の幸せを心から願うことで自分も幸せになる、そして、それはやがて世界の平和につながると言ったら、大げさに聞…

「ダライ・ラマ 幸福論」その6。見返りを期待しないで「与える」人こそ、幸せ?

行方不明だった2歳児を8月15日に発見・救出した尾畠春夫さん。久しぶりに日本中の人びとの心を明るくするニュースでしたが、何よりも、この78歳のボランティアの生き方と、報酬を頑として受け取らない信念に心打たれた人も多かったのではないでしょうか? …

「ダライ・ラマ 幸福論」その5。愛と思いやりの基盤「感情移入の能力」を高めるには?

私たちが生まれながらに持っている感情移入の能力は、愛と思いやり、そしてすべての人の幸せにつながる大切なもの。その理由と、能力向上へのヒントを、ダライ・ラマの解説でお届けします。バイリンガルでどうぞ。 Actually, the reader does not need to ac…

「ダライ・ラマ 幸福論」その4。「慈悲・思いやり(compassion)」の基盤は、感情移入する能力?

ダライ・ラマが長年にわたって、その大切さを説き続けている「慈悲・思いやり」。これは、誰もが生まれながらに持っている、人間の本性だと言います。そして、その基盤になっているのが感情移入する能力。ダライ・ラマのわかりやすい例えに耳を傾けてみまし…

「ダライ・ラマ 幸福論」その3。幸せな人生を送るために必要なのは「道徳」と「思いやり」?

たとえ物質的には、それほど恵まれていなくても、あるいは、たびたび逆境にさらされたとしても、「心の平和」さえ保たれていれば、幸福な人生を送れると言います。そして、心の平和をもたらすのは、「道徳(ethics)」と他人の幸せを願う「思いやり(compassion…

「ダライ・ラマ 幸福論」その2。「世界はひとつの生物体」と考えてみると・・・

「人はひとりでは生きられない」――しばしば使われる、この言葉の意味を深く深く掘り下げてみると、私たち人間という存在が「相互依存(interdependence)」の上に成り立っているという認識にたどりつくと言います。ダライ・ラマが、この認識について、わかりや…

「ダライ・ラマ 幸福論」その1。宗教を超えて、誰もが幸せになれる道とは?

世界の精神的指導者のひとりダライ・ラマは、大多数の人が宗教を実践していない今、なんとかして宗教に頼らずに、すべての人間を救う方法を見つけたいと言っています。長年にわたって仏教の教えを説いてきたにもかかわらず、宗教を信じることがすべての人に…

A life-or-death evacuation from Hiroshima (ヒロシマからの生死をかけた脱出)

On 3 August 1945, my father left Hiroshima for evacuation to Kumamoto, his parent’s homeland. Then he was a high-school student and left alone by his parents because of his attendance to school. He said that something inside him had told h…

「ダライ・ラマ 思いやること」その11。宗教を超えた、「思いやり」の価値とは?

私たち一人ひとりは、この地球という船に乗り合わせた、運命共同体の一員。そんなつながりが、日を追うごとに意識される現代社会において、他者の幸せを願う「思いやり」の大切さを説き続けるダライ・ラマの言葉は、ますます重要性を増してきているのではな…

「ダライ・ラマ 思いやること」その10。誰かの優しさがなければ、生きていけない。

「タフでなければ生きていけない、優しさがなければ生きている資格がない」という有名なセリフがありますが、あなたの優しさは、あなた自身のためだけでなく、周りの誰かにとっても大切なもの。人と人との関係において、優しさは、欠かせないものだと言うの…

「ダライ・ラマ 思いやること」その9。あなたの心に本来の輝きを取り戻す、「朝の瞑想」

あなたの心の本質は「澄んだ光」。ただ、さまざまな思考や感情が、一時的にその心の本質を曇らせているにすぎないと言います。心本来の澄んだ輝きを取り戻すのが、「瞑想」。ダライ・ラマの解説で、そのやり方をお伝えします。まず、瞑想のときに、どのよう…