しあわせになる英語 English for Happiness

日曜更新。人生に役立つバイリンガルの学び。

2018-06-01から1ヶ月間の記事一覧

「ダライ・ラマ 宗教を越えて」その7。「赦(ゆる)す」ことで、自分が劇的に変わる?

自分に危害を加えた者を「赦す」ことは、慈悲・思いやり(compassion)の心の重要な一部ですが、実は、この行為は、自分にとっても重要な意味をもっていると言います。他者に与える効果もさることながら、自分に与える効果が計り知れない「赦し(forgiveness)」…

「ダライ・ラマ 宗教を越えて」その6。慈悲心(compassion)とは、何をされても抵抗しない心?

慈悲・思いやり(compassion)は、ある意味、心の弱さであり、何をされても抵抗しない態度につながる、だから、私には関係ない。と考える方が少なからず存在すると言います。とくに正義の観点から、不正に対しては慈悲など無用で、断固戦うべきという主張があ…

「ダライ・ラマ 宗教を越えて」その5。「慈悲・思いやり(compassion)」は、宗教行為?

ダライ・ラマが一貫して、その大切さを主張している「慈悲・思いやり(compassion)」。ただし、とくに「慈悲」という言葉には、宗教的な響きを感じてしまい、自分とはあまり関係がないものと思う方も多いでしょう。しかし、「慈悲は宗教行為じゃないんですか?…

「ダライ・ラマ 宗教を越えて」その4。心のあり方が、あなたの幸福を左右する。

お金があって、健康で、友達もいる。それでも、なお、本当に幸せかどうかわからない、という場合があると言います。お金も、健康も、友達も、いつ無くしてしまうかわからない。不安がある限り、本当に幸せとは言えない。――ある意味、贅沢な悩みとも言えます…

「ダライ・ラマ 宗教を越えて」その3。「宗教なし」で生きていくためのヒント。

宗教を実践する人にとっては、倫理的に生きるのは当然のこと。しかし、多くの人々にとって宗教があまり意味を持たなくなっている現代において、人類が生き残るために必要な倫理的基盤は、どこに求めればいいのでしょうか? 世界の精神的(スピリチュアル)な指…

「ダライ・ラマ 宗教を越えて」その2。「宗教嫌い」に関する、ダライ・ラマの意見。

十九世紀から二十世紀にかけて、「宗教は阿片である」というマルクス主義者からの非難を筆頭に、宗教は人類の進歩にとって障害物であるという考え方が、広く浸透しました。主に西洋の思想による教育を受けてきた私たち日本人も例外ではありません。いわゆる…

「ダライ・ラマ 宗教を越えて」その1。人類の危機を救うのは、「宗教を超えた」倫理?

核戦争の危機、環境問題、貧富の差の拡大etc…人類は、今、破滅に向かっているのか、それとも誰もが幸せになれる道がまだ残されているのか?――仏教の巨人、ダライ・ラマの答えは、ある意味、驚くべきものです。すなわち、「今日の私たちに必要なのは宗教的な…

「ダライ・ラマ 実践の書」その10。仏教の「実践」は、実際問題、何に役立つか?

仏教を知識として学ぶだけでなく、「実践」すること。すなわち、道徳的な戒めを守り、集中的な瞑想を行ない、智慧を磨く、という3つの修行を実践することが、その中身であり、この「ダライ・ラマ 実践の書」で詳しく解説されていることなのですが、いったい…

「ダライ・ラマ 実践の書」その9。仏教の智慧「空(emptiness)」を、どう考えるか?

仏教を学ぶ人が必ず出会い、そしてある意味、つまずいてしまうのが、般若心経の「色即是空」で有名な「空(emptiness)」の考え方かもしれません。私自身も、理解不足なのですが、短く言えば、「あらゆる事象はそれ自体の力では存在していない。すなわち『空』…

「ダライ・ラマ 実践の書」その8。今日からできる。心の平和を得るためのヒント。

仏教では、人生における苦しみから解放され、心の平和を獲得するための実践方法がいくつも説かれています。その中でも有名なのが瞑想ですが、最近では「マインドフルネス(気づき)」につながるノウハウとして解説本が数多く出版されていることはご承知のと…

「ダライ・ラマ 実践の書」その7。自分の幸せのためには、まず他者を優先する?

「情けは人のためならず」という場合の「人」とは「他人」のこと。このことわざは、よく誤解されているのですが、正しくは、「情けは他人のために行なうのではなく、自分のために行なうもの」という意味なのです。そして「情け」の英訳は、まさに、このプロ…

「ダライ・ラマ 実践の書」その6。真の思いやりへ。あなたの敵こそ、あなたの教師。

人類が破滅の道から脱出して生き残るために必要な、「愛と思いやり」。そのうち「思いやり・慈悲(compassion)」は、本来、私たちが思い浮かべるような他人への心遣い、という枠組みをはるかに超えた、もっと広くて深いものだと言います。そして、その真の思…

「ダライ・ラマ 実践の書」その5。「忍耐」こそ、悟りに近づく第一歩。

ブッダによれば、「忍耐(patience)」こそ、修行の最高のかたちであり、忍耐を通して人は涅槃に到達すると言います。「涅槃(ねはんnirvana)」とは、すべての煩悩から解き放たれた、悟りの最高の状態。私たち悩み多き凡人には、とても手の届かない境地のよう…

「ダライ・ラマ 実践の書」その4。思いやりを敵にも向ける。究極の「心の平和」の獲得法とは?

どんな逆境にあっても、けっして取り乱さず、「心の平和」を保ち続けることができる人がいます。中国からの迫害に会い、故郷を追われたダライ・ラマは、その代表的な人物と言っていいでしょう。実際に出会った人すべてを安心させ、幸せな気持ちにさせると言…

「ダライ・ラマ 実践の書」その3。ブッダの最初の教え。悟りのための基礎知識。

悟りを得たブッダが最初に説いたのが「四聖諦ししょうたい(The Four Noble Truths)」。悩みの多い自己を克服するために仏教を実践する人にとって、基本中の基本となる教えです。そこまで仏教に深入りしていない、という人でも、たとえば、外国人と宗教につい…

「ダライ・ラマ 実践の書」その3。ブッダの最初の教え。悟りのための基礎知識。

悟りを得たブッダが最初に説いたのが「四聖諦ししょうたい(The Four Noble Truths)」。悩みの多い自己を克服するために仏教を実践する人にとって、基本中の基本となる教えです。そこまで仏教に深入りしていない、という人でも、たとえば、外国人と宗教につい…