仏教では、人生における苦しみから解放され、心の平和を獲得するための実践方法が
いくつも説かれています。その中でも有名なのが瞑想ですが、最近では「マインドフル
ネス(気づき)」につながるノウハウとして解説本が数多く出版されていることは
ご承知のとおりです。「ダライ・ラマ 実践の書」でも、瞑想に関する詳しい記述が
あるのですが、あまりに本格的すぎて、正直に言って、とっつきやすいものでは
ありません。興味のある方は、ご自分で一読されることをおすすめしますが、この
ブログでは、瞑想以外に、ストレスを取り除いて心の平和を獲得するためのやり方を
ご紹介しておきます。
■Consider trouble from a broader perspective. If someone accuses you, rather than
lashing out, imagine that this accusation loosens the chains of your own self-cherishing,
and thereby enhances your ability to care for others.
■広い視野から悩み事を考えてみることです。もし誰かに何かのことで、悪口を
いわれたというよりも、きつく責められたとします。そこでくよくよ悩むのではなく、
この叱責は自分の自己中心的な鎖をゆるめ、それによって他者に気づかいをすることの
できる能力を高めてくれる絶好の機会なのだ、と考えてみるのです。
Reframe bad circumstances as forces assisting your spiritual development.
This technique is difficult to implement but very powerful when you succeed.
自分の置かれた悪しき環境をただ嘆くのではなく、それを自らの精神的発達を促して
くれる力のもとなのだ、と考え方を変えてみるのです。この技法を実行するのは
むずかしいかもしれませんが、うまくいくとたいへん力強い成果が得られます。
■When you are jealous or wish harm on an enemy, instead of stewing over that person’s
bad qualities, reflect on his or her attributes. Most people are a mixture of good and bad
qualities――it is hard to find anyone who is bad in all respects.
■敵に警戒心を抱き、あるいは害を与えてやろうと思うとき、その人の悪しき素行に
気をもむかわりに、その人のもつ特質をじっくりと観察してみることです。ほとんどの
人間は良い性質と悪い性質を併せもっています。あらゆる面からみて悪のみという人は
見出しがたいものです。
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