2018-04-01から1ヶ月間の記事一覧
「人間の本性は基本的に優しく慈悲深いもの」というのが、ダライ・ラマの信念。これに対して、ではなぜ戦争などの破滅的な争いごとを、人間は引き起こしてしまうのか?「慈悲 (compassion) 」だけでなく、「怒り(anger)」もまた、人間の本性の一部ではないの…
安定し、いつまでも続く幸福。これを達成するための「心の鍛え方」を、ベストセラー「ダライ・ラマ こころの育て方 (The Art of Happiness) 」より、バイリンガルでご紹介します。 “Achieving genuine happiness may require bringing about a transformatio…
人生の真の目的は幸福を求めること。このダライ・ラマの言葉に反対する人はあまりいないと思いますが、実は、不幸のひとつの始まりは、幸福と喜びを混同してしまうことにあると言います。どういうことでしょうか?ベストセラー「ダライ・ラマ こころの育て方…
地球は、私たち人類にとって唯一の居場所、「家」です。その家が、今、どんどん住みにくくなっており、最悪の場合、私たちすべてが「家」を失ってしまう。いや、そもそも家が崩壊してしまう前に、人類が絶滅してしまうかもしれない――そんな危機をSFではな…
核戦争などによる人類の終末まで、あと2分。今年に入って、有名な世界終末時計の針が、また進んでしまいました。原子力だけでなく、遺伝子工学など、人類の存続にかかわる、新しい科学技術の開発はとどまるところを知りません。私たちは、かつてないこの「…
世界の食料問題を解決する切り札として、遺伝子工学にスポットライトを当てる議論があります。いわゆる「遺伝子組み換え食品」、英語で“GMO(Genetically Modified Organism)”の開発ですが、いわく、賞味期限が長く、世界の端から端へと容易に輸出できる、見…
ヒトゲノムの解析など、遺伝子工学の驚異的な発達によって、私たち人間は、その存在の根幹にまで関わる最新技術を手に入れつつあります。例えば、いわゆる「理想的な」あるいは「デザイナー・ブランド」の胎児を創りだす可能性――倫理性から見て、あるいは仏…
神経生物学の新たな発見の数々によって、高齢になっても、脳は変化する可能性を秘めていることがわかってきたと言います。いわゆる「脳トレ」ですが、仏教は二千五百年以上も前から、瞑想の訓練によって人間の意識を大きく変えることができることを証明し続…
宇宙の起源は何か?その疑問に、科学は、ビッグバンを初めとする様々な理論で答えようとしています。では、仏教の開祖ブッダは?――実は、この問いに、ブッダはあえて答えていないとされています。どういうことでしょうか?バイリンガルでご紹介します。 Acco…
仏教あるいは禅に関心のある方なら、必ず出会うのが「空(くう)」という理論。「色即是空」という般若心経の一節でも有名ですが、最近、この「空(emptiness)」と、相対性理論あるいは量子力学といった最新科学との共通点が注目されています。ダライ・ラマ…
仏教は宗教だから、要するに、「ブッダを信じろ」ということではないのか。だったら、自分は、ちょっと遠慮したい。――私自身、かなり長い間そう思っていたのですが、勉強すればするほど、その思い込みは変わってきました。今回ご紹介するのは、「ブッダを疑…
宇宙の成り立ちだけでなく、われわれ人間という存在も、すべて科学で解明しようとする傾向に何となく違和感を感じてしまう。「それで本当に幸せになれるのか?」と疑問に思ってしまう。そんな方は、仏教と科学の関係を真剣に考え続けている、ダライ・ラマの…
科学と仏教。ともすれば、相反するもののように思われるこの二つの関係を考えるとき、重要なヒントをあたえてくれる、科学の巨人アインシュタインの言葉があります。 If there is any religion that would cope with modern scientific needs, it would be B…
マサチューセッツ大学メディカル・センターのストレス・クリニックでは、プログラム終了時に、患者たちに必ず小冊子を配っており、その巻末には、アインシュタインの手紙が引用されていると言います。その内容は、マインドフルネス瞑想の精神を非常によくと…
前回ご紹介した「歩行瞑想法」は、そのコツさえつかめば、毎日の生活の中で、いつでも実践できるマインドフルネスと言えます。マインドフルネス大流行の起爆剤となったベストセラー「マインドフルネス ストレス低減法」より、バイリンガルでご紹介します。前…