しあわせになる英語 English for Happiness

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「ダライ・ラマ 宗教を越えて」その1。人類の危機を救うのは、「宗教を超えた」倫理?

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核戦争の危機、環境問題、貧富の差の拡大etc…人類は、今、破滅に向かっているのか、
それとも誰もが幸せになれる道がまだ残されているのか?――仏教の巨人、ダライ・
ラマの答えは、ある意味、驚くべきものです。すなわち、「今日の私たちに必要なのは
宗教的な源をもたない倫理への切り口であり、宗教を信じる者、信じない者の双方に
等しく受け入れられる『世俗の倫理(a secular ethics)』なのです」――仏教ではなく
「宗教を超えた」倫理が人類を救う、という彼の言葉に耳を傾けるべき時は、まさに、
今、なのかもしれません。バイリンガルでお届けします。

 

I am confident that it is both possible and worthwhile to attempt a new secular approach
to universal ethics. My confidence comes from my conviction that all of us, all human
beings, are basically inclined or disposed toward what we perceive to be good.

私自身は非宗教的な切り口での普遍的倫理を新たに打ち立てるのは可能であるし有益で
あると確信しています。この確信は、基本的にすべての人類は自分たちが善と認識する
ものへと惹かれていく傾向にあるという私の信念から生じています。

 

Whatever we do, we do because we think it will be of some benefit. At the same time,
we all appreciate the kindness of others. We are all, by nature, oriented toward the basic
values of love and compassion. We all prefer others’ generosity to their meanness. And
who among us does not prefer tolerance, respect, and forgiveness of our failings to
bigotry, disrespect, and resentment?

何をおこなうにしろ、それが何かの役に立つと思うからこそ実行できるのです。誰しも
他者への思いやりの心を高く評価し、慈しみの心とあわれみの心という人間の基本的
価値観を自ずと志向するのです。誰しも他人を憎むより愛することを選び、吝嗇な
人より布施の行為ができる人を好みます。偏狭や軽蔑や憤懣といった欠点より、忍耐や
尊敬や赦しを選ばない人などどこにいましょうか?

 

In view of this, I am of the firm opinion that we have within our grasp a way, and
a means, to ground inner values without contradicting any religion and yet, crucially,
without depending on religion. The development and practice of this new vision of ethics
is what I propose to elaborate in the course of this book. It is my hope that doing so will
help to promote understanding of the need for ethical awareness and inner values in this
age of excessive materialism.

こうしてみると、いかなる宗教をも否定せず、もっと肝心なことには宗教に依存せず、
内なる徳性を拠り所とする方法や手段はすでに私たちの手の中にあるはずなのです。
私は本書において、新たな倫理のヴィジョンをいかにして実践し、促進していくか、
詳述すべく努めました。過剰な物質主義に走ったこの時代、本書が倫理にめざめて、
内なる徳性への必然性を理解するための一助になることを願うばかりです。

 

At the outset I should make it clear that my intention is not to dictate moral values.
Doing that would be of no benefit. To try to impose moral principles from outside,
to impose them, as it were, by command, can never be effective. Instead, I call
for each of us to come to our own understanding of the importance of inner values.

最初に断っておきますが、私は道徳的価値観を押しつけるつもりはありません。そんな
ことをしてもなんの役にも立たないでしょう。外から道徳原理を押しつけたり、かつて
そうであったように命令で無理に強いてもなんの効果も上がらないのです。ですから
私は皆様方それぞれに、内なる徳性の大切さを理解していただきたいのです。

 

For it is these inner values which are the source of both an ethically harmonious world
and the individual peace of mind, confidence, and happiness we all seek. Of course,
all the world’s major religions, with their emphasis on love, compassion, patience,
tolerance, and forgiveness, can and do promote inner values. But the reality of the world
today is that grounding ethics in religion is no longer adequate. This is why I believe
the time has come to find a way of thinking about spirituality and ethics that is beyond
religion.

なぜなら、誰しもがこいねがっている心の平和や信頼や幸福を得るためには、また民族
どうしが争うことなく調和してやっていける世界をつくるには、内なる徳性が必要
だからです。もちろん世界の大宗教はどれしも、慈しみの心、あわれみの心、忍耐、
寛容さ、赦しの大切さを強調していますし、内なる心の徳性を育むことをやってきて
います。しかし今日の世界において、宗教に立脚した倫理はすでにふさわしいものでは
なくなっているのです。そのようなわけで、宗教を超えた倫理と精神性(スビリチュ
アリティ)の道を見出すべきときがきていると私は思っているのです。

 

   

Beyond Religion: Ethics for a Whole World

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ダライ・ラマ宗教を超えて

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