しあわせになる英語 English for Happiness

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「ダライ・ラマ 宗教を越えて」その5。「慈悲・思いやり(compassion)」は、宗教行為?

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ダライ・ラマが一貫して、その大切さを主張している「慈悲・思いやり
(compassion)」。ただし、とくに「慈悲」という言葉には、宗教的な響きを感じて
しまい、自分とはあまり関係がないものと思う方も多いでしょう。しかし、「慈悲は
宗教行為じゃないんですか?」という質問に対して、ダライ・ラマは、はっきり「NO」
と答えています。人間にとって、「慈悲・思いやり(compassion)」は、どういう意味を
持っているのか?バイリンガルでお届けします。

 

Many people also assume that feeling compassion for others is only good for the others
and not for oneself. This is also incorrect. Whether or not our kindness brings benefit
to others will depend on a great many factors, some of which will be outside our control.

他人に慈悲心を向けても、他人にはともかく、特に自分の役に立つことはないと思う人
も多いことでしょう。それもまた間違いです。親切が本当に相手のためになっているか
どうかはいろいろな要因がからんでくるため、自分ではいかんともしがたい場合が結構
多いのです。

 

But whether we succeed in bringing benefit to others or not, the first beneficiary of
compassion is always oneself. When compassion, or warmheartedness, arises in us and
shifts our focus away from our own narrow self-interest, it is as if we open an inner door.
Compassion reduces our fear, boosts our confidence, and brings us inner strength.
By reducing distrust, it opens us to others and brings us a sense of connection with them
and a sense of purpose and meaning in life. Compassion also gives us respite from our
difficulties.

しかし相手に届くかどうかはともかく、慈悲の心の恩恵をまず受けるのはあなた自身
なのです。心の中に慈悲や思いやりの心が生まれれば、利己主義的な狭量な考え方から
意識を切り替えることができます。それは内なる扉をひらくようなものです。慈悲は心
の恐れを減じ、自己への信頼を高め、内なる力を与えてくれます。不信感が減ることで
他人に心をひらくことができるようになり、人とのつながりを実感し、人生に意味と
目的感を抱けるようになります。慈悲の心はまた苦境の中にある人に休息を与えて
くれます。

 

The observation that our concern for others contributes to our own well-being is also
supported by scientific research. There is now increasing scientific evidence that love,
kindness, trust, and so on have not only psychological benefits but also observable
benefits to physical health. I know of one recent study showing that the deliberate
cultivation of love and compassion can even affect our DNA itself.

他を気遣うことが自分の幸福につながるという主張は科学的な調査によっても
裏づけられています。慈悲、思いやり、信頼といったものが心のみならず、からだの
健康のためにも明らかに役立つことが科学的に証明されつつあるのです。慈悲の心を
ながらく培っていくと、DNAそれ自体にも影響を与えるという研究すらあるそうです。

 

So the human capacity to care for others is not something trivial or something to be
taken for granted. Rather, it is something we should cherish. Compassion is a marvel of
human nature, a precious inner resource, and the foundation of our well-being and the
harmony of our societies. If, therefore, we seek happiness for ourselves, we should
practice compassion; and if we seek happiness for others, we should also practice
compassion!

人を思いやる力とは、とるにたらないものでもあたりまえのものでもなく、自らが意図
して育んでいくものです。慈悲心は崇高なる人間性であり、内なる貴い資源であり、
私たちの幸福と社会の調和の基盤となるものです。それゆえ、もし自らの幸福を求める
なら、慈悲心を行じるべきですし、他人の幸福を望むなら、これまた慈悲心を行じる
べきなのです!

 

ダライ・ラマの「思いやりと個人」のメッセージを、以下にご紹介しておきます。

ご参照ください。

 

英語

https://www.dalailama.com/messages/compassion-and-human-values/compassion

 

日本語

http://www.tibethouse.jp/dalai_lama/message/compassion_and_individual.html

 

Beyond Religion: Ethics for a Whole World

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ダライ・ラマ宗教を超えて

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