41か国語に翻訳され、全世界で2000万部、60年間読まれ続けている「積極的
考え方の力 成功と幸福を手にする17の原則(The Power of Positive Thinking)」
は、キリスト教への信仰を基本にしながら、ストレスに満ちた現代社会をどう
生き抜いていくかを説いた名著ですが、そのなかに、仏教を基本とする
マインドフルネスに非常に近い教えを発見しました。共通するのは、人生に
成功するために、まず大切なのは、いかに「心の安らぎ」を得るか、ということ。
著者ノーマン・V・ピールは、夜寝る前に聖書を読み、静かに祈りの時間を持つ
習慣をつけたら、人生が改善された男の話を引用し、以下のように続けます。
There are two cryptic phrases for you-”an ear full of trouble” and “a mind full of
peace.” Which do you choose?
“耳のなかを問題でいっぱいにする”のか、あるいは“心のなかを安らぎで満たす”のか。
このふたつが秘密を解くカギである。あなたはどちらを選ぶだろうか。
The life of strain is difficult. The life of inner peace, being harmonious and without
stress, is the easiest type of existence. The chief struggle then in gaining mental
peace is the effort of revamping your thinking to the relaxed attitude of acceptance
of God’s gift of peace.
緊張を強いられて生きていくのは苦しいはずだ。無理なく生きるには、心の
安らぎを得て、ストレスと折り合っていくのが一番いい。そして、心の安らぎを
得るには、心を解きほぐし、安らぎを受け入れられるような考え方を変える努力が
必要だ。
これは、このブログで何度も取り上げている、マインドフルネスの伝道師
ティク・ナット・ハンの言葉に、非常に似通っています。考えてみれば、
もともと、宗教とは、洋の東西を問わず、人生の苦しみや悩みから
解放されるためにあると言っても良いので、当然のことかも知れません。
キリスト教を選ぶか仏教を選ぶかは、人それぞれ。どちらにしても、この
ストレスフルな現代において「心の安らぎ」は、大切なキイワードと言って
良さそうです。
The Power of Positive Thinking
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