何のためにマインドフルネスが必要なのか?そのひとつの答えを、ティク・ナット・
ハンの著 ”True Love” の中に見つけました。
The Buddha said this; “The object of your practice should first of all be yourself.
Your love for the other, your ability to love another person, depends on your ability
to love yourself."
ブッダはこう言っている「(マインドフルネスを獲得するための)修行の目的は、
まずはじめに、”自分自身であること”。なぜなら、誰かを愛する能力は、自分を
愛する能力があってこそだから。」
仏教では、いい意味で「自分大好き人間」になれるかどうかが、誰かと
”True Love” な関係を持てるかどうかの分かれ道だと説いているわけです。
また、ティク・ナット・ハンは、
Caring for yourself, reestablishing peace in yourself,
is the basic condition for helping someone else.
自分自身のことを気にかけ、ふたたび、心の平穏を持てるようになることが、
誰かの助けができるための基本的な条件である。
と言っており、この本では「自分を捨てて誰かを助ける」という道は示して
いません。”True Love”というタイトルから、自己犠牲の話が出てくるのかと
予想していましたが、違っていました。他にも、「愛」に関する安易な思い込みを、
いったんゼロにしてくれる、目からウロコの話が満載で、とても面白かったです。
残念ながら、日本語訳は出版されていないようですが、英語は比較的読みやすく、
リスニング能力アップにつながるCDも出ていて便利。オススメです。