お金は、あればあるほど幸せ? ――しかし、世の中を見渡してみれば、大金を手に
入れたがゆえに、かえって不幸になってしまう人が、それこそ数えきれないほど存在
します。「HAPPIER」は、幸せこそ人間の究極の目標であり、「究極の通貨」として
受け入れるべきもの、と主張しています。そして、幸せになるための手段であるお金
を、目標と混同した瞬間から、私たちの不幸は始まる――バイリンガルで、どうぞ。
If we wanted to assess the worth of a business, we would use money as our means of
measurement. We would calculate the dollar value of the assets and liabilities, profits
and losses. Anything that could not be translated into monetary terms would not increase
or decrease the value of the company. In this case――in measuring a company’s
worth――money is the ultimate currency.
企業の価値を評価するとき、私たちがそのための基準として用いるのはお金です。
そのとき私たちは、企業の資産、負債、利益、損失の金銭的価値を算出します。金額に
換算できないものは、企業の価値を上げることも下げることもありません。このケース
――企業の価値評価――においては、お金が究極の通貨です。
A human being, like a business, makes profits and suffers losses. For a human
being,however, the ultimate currency is not money, nor is it any external measure,
such as fame, fortune, or power. The ultimate currency for a human being is happiness.
人間もまた、企業と同じように、利益を得、損失を被ります。ただし、人間にとっての
究極の通貨は、お金ではありません。富や名声、権力といった、その他の外部的要素
でもありません。人間にとっては、幸せこそが究極の通貨なのです。
Money and fame are subordinate to happiness and have no intrinsic value. The only
reason money and fame may be desirable is that having them or the thought of having
them could lead to positive emotions or meaning.
富や名声は、人間にとっては、幸せに貢献しうるものではありますが、本質的な価値は
持ちません。富や名声が価値を持つのは、それらを持つこと、あるいは手に入れようと
することが、意義と喜びをもたらしてくれるときだけです。
In themselves, wealth and fame are worthless: there would be no reason to seek fame
and fortune if they did not contribute, in some way, toward happiness. In the same sense
that assets are secondary to money in a business――in that their worth is evaluated in
dollars and cents――fame and material wealth are secondary to happiness in our lives.
したがって、富や名声が、もしも幸せにまったく貢献しないとしたら、それらを追い
求める理由はなくなります。ビジネスの分野において、資産が現金に換算されて初めて
価値を持つように、人生という分野においては、富や名声は幸せに換算されて初めて
価値を持つからです。
Money――beyond the bare minimum necessary for food and shelter (and I am not
talking caviar and castles)――is nothing more than a means to an end. Yet so often we
confuse means with ends and sacrifice happiness (end) for money (means). It is easy to
do this when material wealth is elevated to the position of the ultimate end, as it so often
is in our society.
お金は、衣食住(キャビアや宝飾品、お城などは含みません)に必要なものを除けば、
何らかの目標を達成するための手段にほかなりません。ところが、ときおり私たちは、
手段を目標と混同し、幸せ(目標)をお金(手段)のために犠牲にしてしまうことが
あります。物質的な富が究極の目標の地位に押し上げられているときに起きることで
あり、この社会のなかでは、あまりにも頻繁に見られる現象です。
This is not to say that accumulation and production of material wealth is in itself wrong.
Material prosperity can help individuals, as well as society, attain higher levels of
happiness. Financial security can liberate us from work we do not find meaningful and
from having to worry about the next paycheck.
ただし、だからといって、物質的な富を獲得することは悪いことだというわけでは
ありません。物質的繁栄は、個人はもとより、社会全体の幸せにも貢献しうるもの
だからです。経済的安定は、意義と喜びを見いだせない仕事や、次の支払い小切手に
関する不安などから、私たちを自由にしてくれます。
Even so, it is not the money per se that is valuable but the fact that it can potentially yield
more positive experiences. Material wealth in and of itself does not necessarily generate
meaning or lead to emotional wealth.
でも、価値があるのは、お金自体ではありません。それが私たちにもたらしてくれる
幸せな体験に価値があるのです。物質的な富自体は、必ずしも意義を発生
させませんし、喜びとも直結してはいません。
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