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「チェスタトン:正統とは何か」。その3。キリスト教徒が「神の存在」を確信する理由とは何か? “Chesterton: Orthodoxy” No.3――What are the reasons why a Christian has conviction in the “presence of God”?

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キリスト教徒は、なぜ神の存在に確信が持てるのか? 100年以上も前に書かれたにも
かかわらず、今でも世界中のキリスト教徒の愛読書となっている、チェスタトンの不朽
の名作からの解説――バイリンカルで、どうぞ。

Why can a Christian have conviction in the presence of God? Here we have the
commentaries from the Chesterton’s timeless masterpiece, which was written over 100
years ago, yet still is favorably read by Christians all over the world――more to come
both in English and in Japanese.

 

 

 

I felt in my bones; first, that this world does not explain itself. It may be a miracle with
a supernatural explanation; it may be a conjuring trick, with a natural explanation.

私が心の底の底で感じていたことは、まず第一に、この世界はそれ自体では説明が
つかないということである。それは一つの奇蹟としてなら超自然的な説明ができるかも
しれない。これは一つの魔法としてなら自然的な説明ができるかもしれない。

 

 

But the explanation of the conjuring trick, if it is to satisfy me, will have to be better than
the natural explanations I have heard. The thing is magic, true or false.

しかし、もし魔法として説明できるとすれば、その説明が私を満足させてくれる
ためには、私がさんざんに聞かされた自然科学的説明よりも筋が通っていなければ
ならないだろう。いずれにしてもこの世界は、真実の魔法か、いつわりの魔法
であるか、ともかく魔法の仕業であるにちがいない。

 

 

Second. I came to feel as if magic must have a meaning, and meaning must have some
one to mean it. There was something personal in the world, as in a work of art; whatever
it meant it meant violently.

第二に、この魔法には何らかの意味、何らかの意図があるはずだと私は感じ始めたので
ある。そして、もし意味があり、意図があるならば、当然誰かがその意味を与え、
誰かがその意図を持っているのにちがいない、その誰かがかならず存在するに
ちがいないと考え出したのだ。この世界には、芸術作品と同じように、その背後に
誰かの人格が存在している。その人格が何を意味し、何を意図しているとしても、
非常に烈しく意味し、意図しているにちがいないと私は感じたのである。

 

 

Third, I thought this purpose beautiful in its old design, in spite of its defects, such as
dragons.

第三。私はこの意図が、その古来のパターンそのままで実に美しいと思った。たとえば
怪獣というような欠陥があるとしてもである。

 

 

Fourth, that the proper form of thanks to it is some form of humility and restraint: we
should thank God for beer and Burgundy by not drinking too much of them. We owed,
also, an obedience to whatever made us.

第四。この人格にたいして正しく感謝するには、謙虚と抑制という形式によって感謝
するしかない。ビールやブドウ酒を神に感謝するには、あまり飲みすぎぬように慎むに
如くはない。それにまたわれわれは、何がわれわれを創ったにしても、その創り主に
たいして従順であらねばならぬ。それは創られたものの当然の義務というものだ。

 

 

At last, and strangest, there had come into my mind a vague and vast impression that in
some way all good was a remnant to be stored and held sacred out of some primordial
ruin. Man had saved his good as Crusoe saved his goods: he had saved them from
a wreck.

さて最後に、これがいちばん奇妙な点だが、私の心に忍びこんだ漠然としてしかも広漠
たる印象があったのだ。この世にあるあらゆる善は、何か原初の破滅から救い出され、
聖なるものとして伝えられてきた遺品ではあるまいかという印象だった。クルーソー
便なるものを難破船から救い出したように、人間は善なるものを救い出したのである。

 

 

All this I felt and the age gave me no encouragement to feel it. And all this time I had not
even thought of Christian theology.

私はすべてこういうことを感じたのだ。けれども時代はそういう感じを少しも助けては
くれなかった。そしてその間じゅう、私はキリスト教神学のことなど露ほども思って
みたことはなかったのである。

 

  

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