人に親切にすることは、どんな場合でも素晴らしいこと?――バイリンガルで、
どうぞ。
Is it a wonderful thing to do good for others in any case?――more to come both in
English and in Japanese.
When we do good for others, we must take care that it’s not about our own emotional
gain. Religions warn against this motivation. In the Sermon on the Mount, which was
a source of inspiration for me as a young woman, Jesus condemns doing good works for
the purpose of recognition. In Buddhist terms, when we serve others to gain social
approval, it can reify our sense of self and foster attachment to an identity as a “good
person.”
人に親切にしようとするとき、それが自分の気持ちの満足のためではないことを確かめ
なくてはなりません。このような動機は宗教でも戒められています。イエスの教え、
「山上の垂訓」は若いころの私にとってインスピレーションの源でした。イエスは評価
されることを目的とした善行をとがめています。仏教の教えでは、社会的に認められ
ようとして他者に奉仕すると、自意識が表出され、「善き人」というアイデンティティ
にこだわるようになるとされています。
I remember my first Zen teacher, Zen master Seung Sahn casually asking me how I had
been spending my time. I listed all my recent “good” deeds. He paused after my
recitation and growled, “You are a bad bodhisattva!”
私が最初に師事した禅師、祟山行願から、あなたは何をして過ごしているのかと、
それとなく尋ねられたときのことを思い出します。私は当時の自分の「善い」行いを
並べたてました。私が話し終えると、師は一呼吸置いてから、唸るように言いました。
「あなたは悪い菩薩 (仏の教えを探求する人) だ!」
I felt like I had been struck by lightning. With not a little bit of shame, I saw that by
working to exhaustion for causes related to social justice, I was burning myself out and
disempowering others by taking away their agency. Moreover, I was probably trying to
gain approval from my teacher and from others. I felt chagrined but also grateful for the
tough lesson he had given me.
稲妻に打たれたような気がしました。大きな恥とともに師によって気づかされたのは、
社会正義のために働いたものの疲弊し燃え尽きかけていた自分は、支援の受け手の
主体性を取り上げて、彼らの力を奪っていたのだということでした。そればかりか、
おそらく師や周囲の人々から称賛を得ようとしていたのです。落ち込みましたが、師が
戒めを与えてくれたことをありがたく感じました。
On the other hand, is it really bad to feel good about helping people? Maybe feeling joy
about serving others is important. So much depends on our values, motivations, and
intentions. If our motivation is to feel good about ourselves, or to accrue the admiration
or respect of others, our actions will be compromised by ego needs. Instead of asking,
“Will this action prove I’m a good person?” or “Will doing this make me feel good?” we
need to ask, “How will this serve?”
そうは言っても、人を助けて良い気持ちになるのは、本当に悪いことなのでしょうか。
他者に奉仕して喜びを感じること自体は、大切でしょう。ただし、その結果は根底に
ある価値観や、動機、意図に大いに左右されます。自分の満足のためだとか、周囲から
称賛され尊敬されたいという動機だと、私たちの行動は利己的欲求によって中途半端な
ものになります。「これをやったら、自分が善い人間だという証明になるか」
「心地良く感じられるか」と考える代わりに、「これは役に立つのか」と問わねば
なりません。
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