ある研究によると、12歳になるころまでに、子供たちは学習を、スクールワーク(学業)
とホームワーク(宿題)、そしてハードワーク(勤勉/重労働)からなるもの、つまり、仕事
(ワーク)として認識するようになり、明らかに遊びとは区別するようになると
言います。実は、これこそが、幸せになれない人生の始まり――解説を、バイリンガル
でお届けします。
A certain research shows that twelve-year-old children already perceive their education
as combination of schoolwork, homework, and hard work and make a clear distinction
between their education and play. Actually, this is the beginning of unhappy life――more
to come both in English and in Japanese.
そして彼らの多くは、学校を仕事場、職場としてとらえたときから、学習体験を楽しめ
なくなります。なぜならば、この社会に定着した、仕事に対する、ある偏見が存在して
いるからです。この偏見は西洋人の心に深く根づいていて、その起源は、私たちに
もっとも大きな影響を及ぼしている教科書(聖書)のなかに見いだすことができます。
Perceiving school as work largely prevents students from enjoying their educational
experience, because there is a society-wide prejudice against work. This prejudice is
deeply rooted in the Western psyche and can be traced to our most influential texts.
アダムとイブは、いわば娯楽ばかりの生活を送っていました。仕事もせず、未来を計画
することもありませんでした。しかしあるとき、禁断の果実を食べてしまい、彼らの
生活は一変しました。そのときから、彼らばかりか、彼らの子孫までが、ハードワーク
の人生を運命づけられたのです――私たちはこの物語を、幼いころから聞かせられて
育ちます。
Adam and Eve lived the quintessential life of leisure――they did not work and did not
plan for the future. Yet when they ate the forbidden fruit, they were banished from the
Garden of Eden, and they and their descendants were condemned to lives of hard work.
ハードワークを罰だとするこの概念は、私たちの文化に深く根づいており、そのために
私たちは、天国を、「仕事を含むあらゆるつらいことをしなくていい、理想的な生活が
できる場所」として思い描く傾向にあります。しかし実際のところ、私たちは、
少なくともこの地上に生きているかぎり、幸せを得るためには仕事をする必要が
あるのです。
The notion of hard work as punishment has become so embedded in our culture that we
tend to depict heaven――the ideal place in which we would have the ideal life――as
devoid of every hardship, including work. As it turns out, though, here on earth we do
need to work to be happy.
人間はそもそも、学ぶことを喜ぶようにできています。向学心は、私たちが生まれ
ながらにして持つ能力なのです。幼い子供たちを見てください。彼らはいつも質問を
しています。周囲の世界について、より多くのことを、いつも意欲的に知りたがって
います。
The love of learning is hardwired: young children are always asking questions, are
always eager to find out more about the world around them.
子供たちが今いちばん必要としているのは、彼らに学びたいことを楽しく学ばせて
あげられる教育者(親も含む)たち――彼らをフロー体験へと導くことができる教育者
たち――です。 もしもそのような教育者たちに導かれたならば、子供たちの向学心は
いやがうえにもふくらみ、そのときから学習は、子供たちにとって、一生を通じて究極
の通貨(幸せ)をもたらしてくれる、うっとりするほどに魅力的な冒険になります。
Educators who support children in the pursuit of the things that are important to them
and who help children attain flow experiences cultivate this inner love of learning. They
can turn education into a mesmerizingly beautiful adventure――the lifelong pursuit of the
ultimate currency.
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