「気づき」を正しく認識できれば、未来への不安や恐れを克服できる――解説を、
バイリンガルで、どうぞ。
When you rightly recognize “awareness,” you will be able to overcome the anxiety and
fear for the future――more to come both in English and in Japanese.
We try to create a future in which the self center will be okay, fully comforted in the right
conditions. But all conditions are temporary and cannot provide the stable contentment
we truly desire.
私たちは自己の中心が然るべき状況の中で安心しきって、これで大丈夫だと思える未来
を作り出そうとします。しかしあらゆる状況は一時的であり、私たちが本当に求めて
いる安定した満足感は与えてはくれません。
In recognizing the stability and ever-present nature of awareness, the seeking stops. We
ae fully comforted in the warmth of this recognition.
ところが気づきは安定して永遠に在り続けていることを知れば、そのように追求する
ことはなくなります。それを知れば温かさに包まれたような気もちになり、私たちは
すっかり安心します。
We see that the future is really nothing more than presently arising words and pictures,
coning and going to awareness. They have no power to destroy this unshakable stability.
We discover that we are eternally okay in the seamless flow of present experiencing.
そうして、未来なんて本当はこの今に立ち現れる言葉と映像で、気づきに訪れて去って
しまうものに過ぎない、そしてそれにはこの揺るぎない安定を壊す力がないと
わかります。私たちは今起きている体験の継ぎ目ない流れの中にあって、永遠に安泰だ
ということを発見します。
When we look to hopeful thoughts of future for a sense of self, we are subtly judging our
present experience as being incomplete. Like a carrot that is constantly dangling beyond
our reach, hope become a tyranny in the story, a constant postponement of life.
自己の感覚にとって望ましい未来を描く思考に注目する時、私たちは今起きている体験
を不完全なものとして暗に批判しています。鼻先に人参をぶら下げられたまま走り
続ける馬のように、物語の中で人々は望みに支配され、生きることは常に後回しに
されます。
We become ruled by the belief that contentment lies in some later part of the story when
we get everything in order or arrange our thoughts and feeling about ourselves a certain
way. In relaxing presently as awareness, we let all words and pictures within the future
bundle appear and disappear without having to emphasize them for our identity.
私たちはこの物語の後のほうですべてを整えることができた時に、あるいは自分自身に
関する思考や感情に一定の整理がついた時に、やっと満足感を得られるに違いない
という思いに支配されるようになります。ところがたった今気づきとしてくつろげば、
自己認識のために未来のグループの思考と映像を重視することなく、それらを自由に
現れたり消えたりさせておけるようになります。
We can still have goals and plans, yet they are held more lightly. This present relaxation
does not leave us in hopeless despair. It leaves us surrendered within the flow of the
present moment, which then unfolds naturally into the next moment. We are not
following a story for a sense of identity. We are simply living in the present moment, as it
is. We come to see that goals and plans are just words and pictures arising and falling.
それでも目標をもったり計画を立てたりということはあるのですが、以前よりも気軽に
受け止めます。今にくつろぐからといって、すべてをあきらめて絶望するわけでは
ありません。今の瞬間の流れにゆだねるようになるのです。今の瞬間は自然に次の瞬間
へと展開していきます。自己を認識するために物語を追うことはしません。ただ
単純に、あるがままの今の瞬間に生きるのです。目標や計画とは、立ち現れて
崩れ去ってしまう単なる言葉と映像だということを理解します。
They can still arise, and we can enjoy them, but we no longer look to them for a sense of
self. We are no longer attached to outcomes. So even if our goals and plans are not met,
we remain naturally surrendered and accepting of whatever actually happens. This
provides an undisturbed contentment, no matter how life actually unfolds.
それらは以前のように立ち現れますが、私たちはそれを楽しむこともできます。でも、
もうそれを頼りに自己という感覚を得ようとすることはありません。結果にこだわる
ことは、もうありません。ですからもしその目標や計画が達成できなくても、そのこと
を無理なく受け入れて、実際の展開にゆだねます。それにより、実際にどのよう人生を
歩むことになっても変わらずに満たされているのです。
The self feels separate and looks to the future for completion. However, completion
cannot be found in time, because time is merely a temporary thought. When you believe
you are experiencing time as if it is bearing down on you, or as if you are running out of
time, notice what is really happening. You are emphasizing words or pictures for a sense
of self. There is no way to entertain the notion of this afternoon, tomorrow, next month,
or next year without a temporary thought arising and then falling.
自己は自身を独立した存在だと感じていて、いつの日完璧になりたいと思っています。
ところが完璧性は時間の中には見つかりません。なぜならば、時間とは一時的に現れる
思考に過ぎないからです。まるで時間があなたに襲いかかってくるように感じたり、
時間が足りないと感じたりしているなら、実際には何が起きているのかをよく
見てください。あなたは自己という感覚を維持するために言葉と映像を重視しているの
です。思考が現れたり消えたりしなければ、今日の午後や明日、来月、来年などの発想
は起こり得ません。
Keep this simple: as words or pictures about the future appear, simply notice them. In
noticing them, and taking a moment if resting in thought-free awareness, you are no
longer looking to the future to define who you are. The words and pictures fall way,
leaving no trace.
これを複雑に考えないでください。未来に関する言葉と映像が現れたら、ただそれが
あることをわかっていればよいのです。それをわかっていて、さらにほんの少しの
あいだ思考のない気づきの中で休息すれば、自分を定義するために未来に目を向ける
ことはなくなります。言葉と映像はすっと消えてしまい、何の形跡も残りません。
The search for future fulfillment dissolves in this seeing. Hopes is no longer needed once
you realize the freedom and completeness in present experiencing. Fear no longer runs
your life, and you no longer have to control outcomes.
これがわかると、未来に充足感を求めることはなくなります。今体験していることの
自由さ、完璧性を一度でも認識できれば、希望はもう必要ではありません。恐れに人生
を支配されることはなくなり、思い通りの成果を得るために努力しなくても
よくなります。
This happens naturally through following the main invitation in this method. It is not
forced. It does not come about through personal will, as in trying to be less hopeful, or
less fearful, or trying not to control.
「大切なこと」を行ううちに、自然にそうなります。無理にそうするのでは
ありません。あまり期待しないようにしよう、あまり恐れないようにしよう、思い通り
にしようとするのはやめようなどと努力しても、個人の意思で実現できるものではない
のです。
Here let us review “the main invitation” which is repeatedly mentioned in this book
・Recognize awareness
・Let all appearances be as they are
・See that appearances are inseparable
ここで、この本の中で何度も言及されている「大切なこと」をおさらいして
おきましょう。
・気づきを認識する
・現れている物事すべてを、あるがままにしておく
・現れているものは別々に存在していないことを見抜く
Living Realization: A Simple, Plain-English Guide to Non-Duality (English Edition)
- 作者:Kiloby, Scott
- 発売日: 2014/11/07
- メディア: Kindle版
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