マインドフルネスに関する情報があふれている、今。瞑想にチャレンジしては
みたものの、「自分のやり方は正しいのか?」と不安になっている人もいるかも
しれません。大流行のきっかけにもなったベストセラーから、心強いアドバイスを
ご紹介します。まずは、その長さ。「どのくらい (how long) 瞑想すればいいのか?」
という良くある疑問に、著者ジョン・カバットジンは、こう答えています。
It is important to know that meditation has little to do with clock time. Five minutes
of formal practice can be as profound or more so than forty-five minutes.
瞑想は、物理的時間とはあまり関係ないということを知ることが重要です。きちんと
した瞑想を五分間実践することが、四十五分間の瞑想と同等かそれ以上に深遠となる
こともあり得るのです。
The sincerity of your effort matters far more than elapsed time, since we are really talking
about stepping out of minutes and hours and into moments, which are truly
dimensionless and therefore infinite. So, if you have some motivation to practice even
a little, that is what is important. Mindfulness needs to be kindled and nurtured, protected
from the wind of a busy life or restless and tormented mind, just as a small flame needs
to be sheltered from strong gusts of air.
私たちがここで話しているのは、分や時間の単位から抜け出し、無次元つまりは無限
である、この瞬間へと足を踏み入れることです。したがって時間の長さよりも、あなた
の努力がどれだけ真摯であるかの方がはるかに重要です。ですので、たとえほんの
少しでも、実践するための動機があるということが大切です。まるで小さな炎が強風
から守られなければならないように、マインドフルネスも、忙しい生活や落ち着きなく
苦悩する心という風から守られ、火を立たせ育まれる必要があります。
If you can only manage five minutes, or even one minute of mindfulness at first, that is
truly wonderful. It means you have already remembered the value of stopping, of shifting
even momentarily from doing to being.
もし五分間だけ、または一分間だけでもマインドフルネスを維持できるのであれば、
本当に素晴らしいことです。これはつまり、あなたはすでに立ち止まることの価値や、
ほんの束の間であれ行動することから存在することへとシフトすることの価値を
思い出したということなのですから。
TRY:
Being aware of all the times in meditation when the thought comes up: “Am I doing this
right?” ”Is this what I should be feeling?” “Is this what is ‘supposed’ to happen?” Instead
of trying to answer these questions, just look more deeply into the present moment.
Expand your awareness in this very moment. Hold the question in awareness along
with your breathing and with the full range of this particular moment’s context.
エクササイズ
瞑想の最中に次のような考えが浮かんだら、常に気をつけてください。「自分は
ちゃんとできているだろうか?」「これが感じるべき感情なのか?」「これが『本来
起こるべき』ことなのか?」。これらの疑問に答えようとするのではなく、その瞬間の
より深いところを見つめるようにしてみてください。その瞬間に、あなたの意識を
広げるのです。呼吸と共に、そしてその瞬間が持つ独自の状況すべてと共に、その
疑問を意識して保ちます。
Trust that in this moment, “This is it,” whatever and wherever “this” is. Looking deeply
into whatever the “this” of the present moment is, keep up a continuity of mindfulness,
allowing one moment to unfold into the next without analyzing, discoursing, judging,
condemning, or doubting; simply observing, embracing, opening, letting be, accepting.
Right now. Only this step. Only this moment.
その瞬間に、「これ」がいったい何を、またはどこを意味するにせよ、「これが
そうなんだ」ということを信頼しましょう。この瞬間における「これ」が何で
あろうと、深く観察し、マインドフルネスを持続したまま、一つの瞬間が次の瞬間へと
展開していくさまを、分析することなく、妨げることなく、批評することなく、非難
することなく、疑うことなく、そのままに任せましょう。ただ、観察し、包み込み、
開き、その状態のままでいさせ、受け入れましょう。今です。この一歩だけ。
この瞬間だけ。
いかがでしたか? 最後の「This is it」は、ネイティブが頻繁に使うのに、われわれ
日本人にとっては、ちょっとニュアンスが掴みにくいフレーズではないかと思います。
比較的わかりやすい解説を見つけたので、ご参考にしていただければ幸いです。
https://eigobu.jp/magazine/this-is-it
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2017/11/30