しあわせになる英語 English for Happiness

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「なぜ今、仏教なのか」その7。たとえば「喫煙」。依存を克服するためのマインドフルネス瞑想とは?

 

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私たちの行動は私たちが考える以上に、理性よりも「感覚」に支配されていると
言います。本著では、現代心理学の研究成果から、最終的に私たちの人生を
あやつっているのが「感覚」であることを解説しています。その詳しいメカニズムは
実際に読んでいただくとして、今回のブログでは、例えば、どうしてもやめられない
依存を克服するための「感覚」とのつきあい方をご紹介します。登場するのは、
イェール大学医学大学院で瞑想の研究を行なっているジャドソン・ブルーワーです。
バイリンガルで、どうぞ。

 

Brewer said the basic idea is not to fight the urge to, say, smoke a cigarette. That doesn’t
mean you succumb to the urge and light up a cigarette. It just means you don’t try to
push the urge out of your mind. Rather, you follow the same mindfulness technique that
you apply to other bothersome feelings――anxiety, resentment, melancholy, hatred.

ブルーワーによると、基本的な考え方は、衝動、たとえば喫煙の衝動と闘わない
ことだ。といっても、衝動に負けてタバコに火をともすということではない。衝動を
心から追いだそうとするなということだ。不安、うらみ、憂鬱、憎しみなどの
やっかいな感覚に対処するときと同じマインドフルネスの手法に従えばいい。

 

You just calmly (or as calmly as possible, under the circumstances) examine the feeling.
What part of your body is the urge felt in? What is the texture of the urge? Is it sharp?
Dull and heavy? The more you do that, the less the urge seems a part of you; you’ve
exploited the basic irony of mindfulness meditation: getting close enough to feelings to
take a good look at them winds up giving you a critical distance from them. Their grip on
you loosens; if it loosens enough, they’re no longer a part of you.

落ち着いて(その状況で可能なかぎり落ち着いて)その感覚を検分する。体のどの
部分にその衝動があると感じるだろうか。その衝動はどんな感触がするだろう。鋭い
だろうか。鈍く重たいだろうか。調べていくうちに、その衝動はだんだん自分の一部
ではないように思えてくる。マインドフルネス瞑想の根本的な矛盾をたくみに逆用した
わけだ。感覚に充分近づいてじっくり眺めることが、感覚から最低限必要な距離を
おくことになる。感覚の束縛がゆるむ。束縛が充分にゆるめば、その感覚はもう
自分の一部ではなくなっている。

 

There’s an acronym used to describe this technique: RAIN. First you Recognize the
feeling. Then you Accept the feeling (rather than try to drive it away). Then you
Investigate the feeling and its relationship to your body. Finally, the N stands for
Nonidentification, or, equivalently, Nonattachment. Which is a nice note to end on, since
not being attached to things was the Buddha’s all-purpose prescription for what ails us.

この手法をあらわすことばがある。RAINだ。まず、感覚を認識する (Recognize)。
つぎに、感覚を追い払うのではなく受け入れる (Accept)。そして、感覚や、感覚と
自分の体との関係を詳しく調べる (Investigate)。最後に、同一化しなくなる
(Nonidentification)、すなわち執着しなくなる (Nonattachment) 。いい終わり方だ。
なぜなら、ものごとに執着しないことは、あらゆるわずらいに対するブッダ
万能処方箋だからだ。

 

Brewer described this therapy as being about not “feeding” the urge to smoke. He said,
“If you don’t feed a stray cat, it quits coming to your door.” I like this metaphor, with its
suggestion that, somewhere within you, there’s an animal that needs taming.

この療法の目的は喫煙の衝動に「餌づけ」しないことだとブルーワーは言う。「餌を
やらなければ、野良ネコは家に立ち寄らなくなる」。なかなかいいたとえだと思う。
自分のなかのどこかに飼いならすべき動物がいるというのがいい。

 



Why Buddhism is True: The Science and Philosophy of Meditation and Enlightenment

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なぜ今、仏教なのか――瞑想・マインドフルネス・悟りの科学

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