しあわせになる英語 English for Happiness

日曜更新。人生に役立つバイリンガルの学び。

2018-05-01から1ヶ月間の記事一覧

「ダライ・ラマ 実践の書」その2。永遠に続く苦しみから解放されるために。悟りへの第一歩とは?

仏教の考え方では、人間とは、「生老病死」の苦しみを永遠に繰り返す、つまり「輪廻(りんね)」に縛られた存在。仏教徒がめざす「悟り(enlightenment)」とは、そこからの解放を意味していると言います。悟りへの第一歩は、「持戒(morality)」と呼ばれるもの…

「ダライ・ラマ 実践の書」その1。愛と思いやり。ノーベル平和賞への道。

1959年に故郷チベットを追われて以来、献身的に世界平和への精神的活動に努め、1989年にノーベル平和賞を受賞したダライ・ラマ。その活動の核となっているのが「愛と思いやり(love and compassion)」が何よりも現在の人類に必要なものであるという、彼の確信…

「ダライ・ラマ 思いやりのある生活」その5。心を鍛錬する八篇の詩。

人類の幸せな未来のために、自分よりも他者を大切にする「思いやり(compassion)」を何よりも重視するダライ・ラマの心は、チベット仏教の伝統の中で鍛えられたものです。心の鍛錬に関する文献のなかで、ダライ・ラマがとくに大切なものとして紹介しているの…

「ダライ・ラマ 思いやりのある生活」その4。地球を救うのは「愛」――それだけ?

「愛は地球を救う」というスローガンがありますが、疑り深い私は、「愛だけでは、ときにわがままや憎しみを生み出し、人を滅ぼすことさえあるのではないか?」そう思ってきました。そんなときネットで出会ったのが、ダライ・ラマの「思いやりと個人」という…

「ダライ・ラマ 思いやりのある生活」その3。思いやりを育むには、まず自分を愛せるかどうかが大切。

仏教における修行の目的のひとつは、他者を含めて生きとし生けるもの(有情のもの=sentient beings)すべてが苦しみから解放されることを願う、本物の思いやりを育むこと。これは、非常に困難で、悟りを得ない限り達成不可能な目的に思えるのですが、私たち…

「ダライ・ラマ 思いやりのある生活」その2。思いやりがあれば、人生はスイスイ、うまく行く。

いつでも自分のことを優先する人は、逆に、人生に壁を作ってしまい、前に進めなくなることが多いと言います。それに対して、他人への思いやりを忘れない人の人生は、スイスイとうまく行く。ダライ・ラマによれば、思いやりは「成功の究極の源」なのです。バ…

「ダライ・ラマ 思いやりのある生活」その1。真の幸福に欠かせないのは「他者」と「思いやり」

あなたの幸福は、誰かの存在があってこそ。社会的な動物である人間にとって、他者からの「思いやり (compassion)」が、幸せな人生を送るために欠かせないと言います。世界中で「孤独 (loneliness)」の問題が語られている今ほど、他者を思う気持ち「思いやり…

「ダライ・ラマ こころの育て方」その12。「自己嫌悪 (self-hatred)」は克服できるか?

私たちの中に、どうしても「自己嫌悪 (self-hatred)」という感情から逃れられない人がいると知った時、ダライ・ラマは非常に驚いたと言います。私たちから見れば、逆に、その反応こそが驚きですが、良く考えてみれば、これは、自己嫌悪というやっかいな感情…

「ダライ・ラマ こころの育て方」その11。心から、すべての「ネガティブ」を消せるか?

究極の幸福は、怒り、憎しみ、貪欲などの「否定的 (negative)」な精神的状態をなくすことにかかっていると言います。果たして、そんなことが可能なのでしょうか?仏教の立場による、ダライ・ラマの解説をバイリンガルでご紹介します。仏教では、これらの否定…

「ダライ・ラマ こころの育て方」その10。敵に出会うことは、成長へのチャンス?

あなたを傷つけようとする敵が現れたら、それを試練と捉え、自分が成長するきっかけになるチャンスと考える――そんな綺麗ごと、言うのは簡単だけど、実践するのは不可能だと思う人がほとんどでしょう。でも仏教の観点から、この問題について語るダライ・ラマ…

「ダライ・ラマ こころの育て方」その9。誰かへの怒りがおさまらない時のヒント。

誰かに傷つけられた。どう考えても怒りが止まらない。そんな時、実は、物の見方のひとつの罠にはまっている可能性があると言います。見方を変えて、感情の袋小路から抜け出すためのヒントを、ダライ・ラマから学んでみましょう。 “For instance, you might r…

「ダライ・ラマ こころの育て方」その8。苦しみから脱出する方法。「見方を変える」

なかなか解決できない問題に直面して、どうしようもなく苦しいと感じる時。ちょっと立ち位置を変えて、見方を変えてみると、劇的に事態が好転することがあると言います。ダライ・ラマの解説に耳を傾けてみましょう。 “It seems that often when problems ari…

「ダライ・ラマ こころの育て方」その7。あなたの不幸は前世の業(ごう)が原因?

何か悪いことが起こった時、「それは前世の業のせい、あなたが背負っている運命なのだ」と言われることがあります。本当なのでしょうか?仏教の真の意味を世界に広めているダライ・ラマの言葉に耳を傾けてみましょう。 “One could quite easily say, ‘This i…

「ダライ・ラマ こころの育て方」その6。人生の苦しみから自由になる方法とは?

人間にとってこの世界は苦しみだらけである、というのがブッダが最初に説いた教え。そんなネガティブな考え方は受け入れられない、と思う方も多いかもしれませんが、この「苦しみ (suffering) 」に対する姿勢が、幸せな人生を送れるかどうかを決めていると言…

「ダライ・ラマ こころの育て方」その5。なぜ離婚が増えているのか?性と結婚。

愛し合って結婚したはずの二人なのに離婚する――その理由のひとつを、性と男女関係のメカニズムから、ダライ・ラマが解き明かします。バイリンガルで、どうぞ。 “For example, you often find relationships very much based on immediate sexual attraction.…

「ダライ・ラマ こころの育て方」その4。孤独を感じない人生になるための秘訣。

ダライ・ラマは、これまで人生において孤独を感じたことがない、と言います。私たちの常識からすれば、羨ましいというか、驚くべき人生ですが、その秘訣を聞くと、またしても「慈悲(compassion)」が重要な役割を果たしていました。「慈悲」「思いやり」「…