ポジティブ心理学という最新の研究分野が証明した成果。それが、「幸福優位の法則」
だと言います。グーグル、コカ・コーラ、IBMなど多くの有名企業により採用されて
注目を集めていますが、これから、その具体的な内容(抜粋)を、バイリンガルでご紹介
していきます。まずは、法則1の「ハピネス・アドバンテージ(幸福感は人間の脳と組織
に競争優位をもたらす)」から。
Instead of narrowing our actions down to fight or flight as negative emotions do, positive
ones broaden the amount of possibilities we process, making us more thoughtful,
creative, and open to new ideas (the Broaden and Build Theory). For instance,
individuals who are “primed” ――meaning scientists help evoke a certain mindset or
emotion before doing a experiment――to feel either amusement or contentment can
think of a larger and wider array of thoughts and ideas than individuals who have been
primed to feel either anxiety or anger. And when positive emotions broaden our scope of
cognition and behavior in this way, they not only make us more creative, thery help us
build more intellectual, social, and physical resources we can rely upon the future.
(恐怖やストレスなどの)ネガティブ感情が「闘うか逃げるか」というように選択肢の幅
を狭める働きをするのと逆に、ポジティブ感情は可能な選択肢を増やし、私たちを
もっと思慮深く、創造的にし、新しい考えに対して心を広げてくれる(拡張効果)。
たとえば、実験の前に、意図的に愉快な気分や満足感を感じさせるようにした被験者
たちは、不安や怒りを感じさせた人たちより、ずっと視野の広い考えやアイデアを
思いつく。ボジティブ感情が認識や行動の幅を広げると、人はより創造的になるだけ
でなく、将来にわたって有効な、知的リソース(資源)、社会的リソース、身体的
リソースを生み出す(形成効果)ということもわかった。
Recent research shows that this “broadening effect” is actually biological; that happiness
gives us a real chemical edge on the competition. How? Positive emotions flood our
brain with dopamine and serotonin, chemicals that not only make us feel good, but dial
up the learning centers of our brains to higher levels. They help us organize new
information, keep that information in the brain longer, and retrieve it faster later on. And
they enable us to make and sustain more neural connections, which allows us to think
more quickly and creatively, become more skilled at complex analysis and problem
solving, and see and invent new ways of doing things.
最近の研究により、この「拡張効果」は生物学的変化であることが確かめられた。幸福
は化学的に競争優位性をもたらすのである。ポジティブ感情によって、脳がドーパミン
やセロトニンといった化学物資で満たされると、それらは単に気分をよくするだけ
でなく、脳の学習機能をつかさどる部分の活性を高める。すると新しい情報が整理
されやすくなり、記憶が長く保たれ、あとでそれを素早く取り出せるようになる。また
神経細胞の連絡が密になり、そのために素早くクリエイティブに考えられるように
なる。その結果、複雑な分析や問題解決がうまくでき、新たな方法を見出したり発明
したりすることもよくできるようになる。
The Happiness Advantage is why cutting-edge software companies have football tables
in the employee lounge, why Yahoo! has an in-house massage parlor, and why Google
engineers are encouraged to bring their dogs to work. These aren’t just PR gimmicks.
最先端をいくソフトウェア会社の社員ラウンジに、テーブルサッカーゲームが置かれて
いる理由は、この「幸福優位性」にほかならない。ヤフーが社内にマッサージパーラー
を設けたのも、グーグルの研究者たちが愛犬と一緒に出勤することを許されているのも
みな同じ理由である。単なる宣伝効果を狙ってのことではない。
Smart companies cultivate these kinds of working environments because every time
employees experience a small burst of happiness, they get primed for creativity and
innovation. They see solutions they might otherwise have missed. Famed CEO Richard
Branson has said that, “more that any other element, fun is the secret of Virgin’s
success.” This isn’t just because fun is, well, fun. It’s because fun also leads to
bottom-line results.
優れた企業が職場環境を好ましいものに整えるのは、社員が束の間の幸福感を味わう
たびに、ボジティブ感情が生じ、創造性と革新性が高まるからである。この幸福感の
おかげで、普段なら見逃してしまうような解決策に気づくことがある。ヴァージン
グループ会長のリチャード・ブランソンは「職場が楽しいということが、何より
ヴァージンの成功の秘訣です」と言った。楽しいことをするのは、「気持ちが
浮き立つ」という効果だけに留まらない、それよりはるかに重要な結果に結びつくので
ある。
幸福優位7つの法則 仕事も人生も充実させるハーバード式最新成功理論
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