2017-01-01から1年間の記事一覧
あなたという存在は、けっして孤立したものではなく、あなたの両親そして先祖から延々とつながっている。仏教では、その考え方をもとに、あなたが今の肉体として現れる前にまかれた種の存在に目を向かせます。マインドフルネスの伝道師ティク・ナット・ハン…
本当に幸せになるためには、過去のトラウマを抱えたまま苦しんでいる、あなたの内なる子どもを、マインドフルネスのエネルギーで癒す必要がある。禅僧ティク・ナット・ハンの言葉に耳を傾けてみましょう。 The first function of mindfulness is to recogniz…
私たちは誰でも小さいときにつらい思いをしたことがあり、成長した後でも、苦しんでいる子どもが、ひとりひとりの心の奥底にそのまま存在していると言います。禅僧ティク・ナット・ハンによれば、私たちが本当に幸せになるためには、この内なる子ども(the c…
嵐のように激しい感情がこみあげてきたら、自分を守るためにも、マインドフルネスの呼吸法を実践することが大切だと言います。自らの感情の犠牲にならないために、気づきのエネルギーを生みだす方法を、禅僧ティク・ナット・ハンの著作からご紹介します。 Yo…
愛する人に与えることができる最も尊い贈り物は、お金でも権力でも名声でもなく、あなたの存在そのもの。愛するということは、相手のために「そこにいる」ことだと言います。ただし、ただ「いる」だけでは足りない・・・マインドフルネスの伝道師ティク・ナ…
マインドフルネスの伝道師ティク・ナット・ハンの著作の中に、SMAPの「世界に一つだの花」とほぼ同じ考え方を発見しました。もとになっているのは、「美しい」とは、結局、自分自身でいること、というブッダの教え。あのヒット曲の歌詞が、また違う深み…
たとえば、あなたが誰かを幸せにしてあげたいと思う。それはとてもいい考えですが、もしあなた自身が幸せでないなら、そんなことは無理な話だと言います。マインドフルネスの伝道者ティク・ナット・ハンが、人が真の幸せを感じるのは、どんなときかを解説し…
条件をたくさん揃えたからといって、真の幸福にはたどりつかない。心の平穏をともなう真の幸福とは、自分自身の日々の練習(practice)によって得られるものだと言います。マインドフルネスの伝道師ティク・ナット・ハンによる、幸福へのプラクティスのひとつ―…
人は、名声、セックス、権力、富などを手に入れたら、幸福になれると思っている。けれどもそれらを手に入れたとしても渇望(craving)はおさまらず、かえって苦しむことになると言います。禅僧ティク・ナット・ハンが、ブッダの言葉を引用して解説しています。…
怒り、恐れ、悲しみ、失望などの痛みの感情に対して見て見ぬふりをし、テレビやスマホなど一時的な気晴らしを行なうことは、実は、さらなる苦痛のもとを体に蓄積させるだけで状況は日々悪化すると言います。マインドフルネスの伝道師ティク・ナット・ハンの…
世界中で大流行しているマインドフルネスの基本は呼吸から。禅僧ティク・ナット・ハンの著作から、マインドフルネスによって、身心ともに深くリラックスできる、最も簡単な方法をご紹介します。 We have to learn the art of deep relaxation. You lie down …
禅僧ティク・ナット・ハンによれば、マインドフルネス(気づき)の心を持たず、政治的・財政的な力しか持たないとしたら、じゅうぶんに満足を得ることはできない、なぜなら、自己に立ち返り、自らの状況を深く見つめるためには、気づきの能力がどうしても必…
真のリーダーは、けっして自分の持つ権力を濫用しない。マインドフルネスを世界中に普及させた指導者でもある禅僧ティク・ナット・ハンによれば、これまで紹介してきた五つの力を養い、別の力の源、つまりリーダーシップの力を自然と身に着けた人のところへ…
無常とともに、仏教を語るうえで欠かせないのが「無我(nonself)」への悟り。禅僧ティク・ナット・ハンによれば、無我とは「自分は存在しない」という意味ではなく、「自分は完全に独立した主体ではない」という意味だそうです。彼の言葉に耳を傾けてみましょ…
禅僧ティク・ナット・ハンによれば、仏教を語るときに欠かせない「無常(impermanence)」とは、考え方や概念ではなく、ひとつの「悟り(insight)」であるとのこと。多くの人は安定と永続性の概念に必死にしがみつこうとし、無常の教えを聞くと不安になってしま…
マインドフルネス(気づき)とは、今この瞬間に何が起きているのかを知るエネルギーだと言います。禅僧ティク・ナット・ハンによれば、自分の中に、この気づきのエネルギーがあれば、全身全霊で存在し、全身全霊で生き、日々の生活の一瞬一瞬を深く生きるこ…
仏教では力というものを、世間とは違った尺度で見ています。経済力や政治的権力といったものではなく、私たちの幸福に真につながる力とは何かを、マインドフルネスの伝道師ティク・ナット・ハンの著書「The Art of Power」から紹介していきます。 What most …
脳の疲れを癒し、集中力を高めるためのノウハウとして大流行しているマインドフルネスは、もともとブッダの呼吸法に由来しています。そのポイントは、呼吸をていねいに行なうことで、いま・ここにいる自分をしっかりと意識すること。本家本元であるティク・…
洋の東西を問わず、多くの若者が自分のルーツを見失い、自分の両親や祖父母たちの伝統を評価し、受け継ぐことができなくなっている、今。マインドフルネスの伝道師ティク・ナット・ハンは、われわれ日本人の暮らしに、まだ残っている「仏壇」の素晴らしい効…
「あなたの敵を愛しなさい」は、最も良く知られたイエスの言葉のひとつですが、禅僧ティク・ナット・ハンは、仏教徒の立場から、この言葉の実践に関して、深い見解を述べています。 Even if our enemy is cruel, even if he is crushing us, sowing terror a…
ベトナム戦争終結に多大な貢献を果たし、ノーベル平和賞の候補にもなった禅僧ティク・ナット・ハンは、宗教人としての立場から、世界平和は、たんに軍縮すればよいというものではない、と警告します。軍縮しても残る、戦争の根本的原因をなくすにはどうした…
仏教は主に、歴史的人物として、この世に生まれてきた「お釈迦様(釈尊)」その人の実践的教えに力点を置く「小乗仏教」と、ブッダは私たちの心の中にいまだに生きて教えを説き続けているという思想を基盤にする「大乗仏教」に分けられます。お釈迦様がこの…
いま、ここにあることを大切にするブッダの教えに由来する、マインドフルネス。その普及に多大な貢献を果たしている禅僧ティク・ナット・ハンによる聖書の解釈は、キリスト教徒が大半である欧米人の反響を呼び、ベスト・セラーを生みました。たとえば、福音…
前々回のブログで紹介したように、マインドフルネスと聖霊(the Holy Spirit)が同じものであるという時、禅僧ティク・ナット・ハンは、「本物の愛」についても興味深い教えを語っています。それは、高い贈り物をしたり、特別な自己犠牲がなくても、とてもシン…
マインドフルネスを欧米に普及させた禅僧ティク・ナット・ハンが、見習い僧のときに最初にした練習。それは、意識的に息を吸い、意識的に息を吐くというものだった、と言います。入息(in-breath)は入息として、出息(out-breath)は出息として心をこめて、…
仏教のマインドフルネス(気づきの力)を欧米に普及させた禅僧ティク・ナット・ハンは、多くのキリスト教徒たちとの交流を通じて、マインドフルネスと、聖書で語られている、イエス・キリストに癒しの力をもたらした聖霊(the Holy Spirit)は同じものであると…
日常会話のレベルを超えて、もっと深い内容の「英会話」がしたい、と望む時、欧米にマインドフルネスを普及させた、禅僧ティク・ナット・ハンの言葉に耳を傾けてみると良いかもしれません。彼は、仏教徒という自分のアイデンティティを大切にしながらも、ベ…
東洋人であるわれわれが、西洋の文化に触れる時、もっと具体的に言えば、実質的に仏教徒であるわれわれが、キリスト教に触れる時、自ら東洋と西洋の架け橋になり、マインドフルネスの普及に多大な貢献をした禅僧ティク・ナット・ハンの言葉が参考になるかも…
われわれ日本人にとってなじみの深い祈りの言葉「南無阿弥陀仏」は、英語で言うと”I take refuge in Amida-Buddha”つまり「わたしは阿弥陀仏に帰依します」ということ。さらに広い意味で、東洋で使われている「わたしはブッダに帰依する」とは、実は、歴史の…
仏教に由来するマインドフルネスは、ただの休息法、集中力を養うノウハウを超えて、幸せな人生を送るために欠かせないもの。禅僧ティク・ナット・ハンの著作から、それは、信じるチカラ(信力=faith)、勤勉のチカラ(精進力=diligence)、集中するチカラ(定力=c…