しあわせになる英語 English for Happiness

日曜更新。人生に役立つバイリンガルの学び。

「ケネス・タナカ : 真宗入門」。その3。誰かがいるから、あなたが輝く。あなたがいるから、誰かが輝く。“Kenneth K. Tanaka : Ocean” No.3――Since someone is there, you shine. Since you are there, someone shines.

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仏教の大切な教え「縁起」とは、私たちがみんな宇宙の中でつながっているという
真理。それが壮大なヴィジョンで語られています――バイリンガルで、どうぞ。 

An important Buddhist teaching, “the Dependent Co-arising,” is the truth that tells that
we all are connected in the universe. It is depicted in a magnificent vision――more to
come both in English and in Japanese.

 

 

 

How about the principle that “Life is Interdependent”?

We are a product of many influences that creates who we are and how we feel.
As waves are part of the ocean, we are part of the rest of the universe.

第三の基本原理である「縁起」とはどういう意味ですか?

私は、縁起を”Life is Interdependent.” と英訳していますが、Interdependentの頭文字の
「I」は「BIIG」の三番目の「I」に当たる言葉です。互いに頼り合うという意味です。
私たちは実に多くのものの影響により成り立っている存在で、それによって今生きて
いられるのです。波が海の一部であるように、私たちは宇宙の一部なのです。

 

 

Individuality shines within the interdependent network of existence like Indra’s Net of
Jewels. All the jewels are mutually made brighter. A net extends throughout the whole
universe in all ten directions. At each “eye” of the net is a jewel. Each jewel is unique
in its shape, color, and luster. At the same time, each jewel is related to all the other jewels on the net. Each jewel reflects the rays of all the other jewels of the net reciprocally.

仏典によく現れるインドの代表的な神様であるインドラ神は、漢訳仏典では帝釈天
訳され、日本でもおなじみになっていますが、そのインドラ神のネットは宇宙全体の
あらゆる方向に無限に広がっています。ネットの各網の目の一つひとつに宝石がついて
いるのです。それぞれの宝石が独自の色や形をしており、また、表面の光り具合も
いろいろなのです。同じものは一つもないのです。それぞれの宝石は、ネットに
ついている他のすべての宝石の光によって照らし輝かされ (一切即一)、同時に、その
それぞれの宝石は他のすべての宝石をも照らし輝かせている (一即一切)。異なる独自性
を持った宝石は、他のすべての宝石とネットの上で相互につながり、互いに互いを
照らし合い、そして映し合っているのです。

 

(※Th following part is seen only in the Japanese version.)

(※これ以降は日本語版のみの記述になっています。)

このインドラ神の宝石のネットのように、私たちは皆、縁起というネットの上で
光り輝いているのです。したがって、私たちは、他の人間や生き物そして無機物を
照らし、また照らされることによって、より輝くのです。

 

そして、これを実感する時にこそ、生きているということへの驚嘆や感謝が湧き出て
くるのです。よくこのインドラ神の宝石のネットの理解で、みんなから輝かせて
いただいているという感謝だけを重要視して解釈されたりしますが、それは間違いで、
私も同時にネットの他のものを、微量ではあるにせよ、光り輝かせるということです。

 

だからこそ、自分のことを卑下したり無用な者であるとは思わず、自分でも家族や
まわりの人々や社会のため、何かできるのだという自信を持つべきです。これは、仏教
で「一切衆生悉有仏性」と言い、すべての生き物には仏陀になれる可能性 (仏性) がある
という精神とつながると私は考えています。ただここで忘れてはならないのは、この
他を輝かせる私の光こそ本来他からいただいた光であるということです。このように、
すべての存在が互いをより明るくしているのです。優雅にして、壮大なる相互依存の
世界です。

 

 



My second anthology is going to be published soon.

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私の2番目の詩集が、まもなく出版されます。

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